派手な束釣りはないが、千葉はこの週、イカ(マルイカ・ムギイカ・スルメイカ)・深場のクロムツ・イサキ・タチウオと魚種の幅が広く、どこに乗っても何かしら持ち帰れる「外しにくさ」が身上。狙いを先に決めてから港を選べる、安心感のある一週間だった。
こうした厚みが出るのは、梅雨の凪で各港が出船を続けられたうえ、初夏の魚と深場の魚が同時に動く季節の重なりにあたるため。萬栄丸はスルメイカとクロムツを水深で釣り分ける深場の二刀流で、同じ船宿でも出船日によって狙いを変えられる構造になっている。
数物・大物の脇役も多彩。富津のひらの丸はタチウオ 6〜29 匹(60〜108cm)にショウサイフグ、金谷のさえむ丸は 35〜50cm の大アジを 57 匹。外房・大原ではイサキにシマアジが交じる五目も成立し、銚子沖ではアラの中深場も動き出している。
来週もイカ・イサキ・タチウオの並走が続く見立て。梅雨の合間の凪を選んで出れば、いずれかは確実に楽しめる。行き先に迷ったら、多魚種を狙える船が一番外しにくい。