突出した新顔が出た週ではない。それでもスルメイカが43便16船宿、タチウオが33便9船宿、アカハタが16便8船宿と、三つの釣り物がそれぞれ複数の船宿にまたがって並んだ。静岡全体では225便51船宿。前週の267便からは目減りしたものの、一つの魚種に寄りかかっていないぶん、荒天でも数字が崩れなかった。
効いたのは週前半の凪である。8/30〜9/4は風が9m/s以下、波も1.3m以内で収まり、日ごとの出船は27〜40便で推移した。ところが9/5に風12.8m/s・波1.8m、9/6には19.7m/s・波3.7m、雨量17mmと一気に崩れ、出船は22便、17便まで落ちている。前半のうちに積み上げた分が、そのまま週の合計になった形だ。中潮から小潮へ移る潮回りも、深場のイカを狙うには扱いやすかった。
数を出したのはイカ狙いの船が中心で、龍正丸の190匹に続き、シンセイ丸(清水)が9/1に121匹、とび島丸(土肥)が9/2に111匹。タチウオは勘栄丸(静浦)が荒れた9/6に60匹をそろえた。南伊豆の根魚は大黒屋丸(須崎)が9/3にアカハタ84匹、2kgの良型付きで、達丸(伊東)にも40.2cmが顔を出している。深場ではキンメダイが前週の2便から8便へ広がり、愛丸(手石)が8/30に30匹。龍正丸は9/2に18.6kgのカンパチも取った。
来週は荒天明けの濁りと水潮がどう抜けるかが焦点になる。深場のスルメイカは影響を受けにくい一方、浅場の根魚とタチウオは戻るまで数日かかりそうだ。三本柱のうち一本でも残れば、静岡は再び週を通して数字が出る。