大阪湾のタチウオ、9月に入って竿頭80匹
─ 関東が横ばいのなか、関西だけ右肩上がり
泉佐野の夢丸が9月5日に126匹、9月3日にも133匹。 大阪湾のタチウオは 1出船あたりの最多匹数が7月42匹・8月66匹・9月78匹と伸び続けている。 同じ期間の東京湾・三浦半島は21匹→25匹→21匹でほぼ横ばい。 タチウオという同じ魚でも、関西と関東ではいま起きていることがまるで違う。
関西は右肩上がり、関東は横ばい
| エリア | 7月 | 8月 | 9月(14日まで) |
|---|---|---|---|
| 大阪湾 | 42 匹 | 66 匹 | 78 匹 |
| 東京湾+三浦半島 | 21 匹 | 25 匹 | 21 匹 |
1出船あたりの最多匹数の中央値(2026年)。船中の合計として報告された300匹以上の値は除いている。
関東のタチウオは船数こそ圧倒的に多く、7月から9月14日までで950便を超える。 ただし1出船あたりの数字は年間を通じて20匹前後で安定していて、季節でそれほど動かない。 対して大阪湾は7月の42匹から2か月で倍近くになった。 いちばん報告数の多い夢丸だけに絞ると7月42匹・8月70匹・9月80匹で、やはり伸びは止まっていない。 関西のタチウオは、いまがシーズンの立ち上がりにあたる。
数の泉佐野、サイズの忠岡
数を出しているのは泉佐野の夢丸だ。8月19日に155匹、8月22日に131匹、 9月に入っても9月3日133匹・9月5日126匹と三桁が続いている。 同じ泉佐野の泉佐野マリンライフは 9月5日に船中500本超と報告した。
一方、サイズで存在感を出しているのが忠岡のふじたや。 洲本沖に通って、8月14日に120.5cm、8月31日に112.5cm、 そして9月13日と14日には114cmを記録している。 9月13日はメーター超えが連発した日で、指6.5本の大型は船内で暴れて尾が切れてなお114cmだった。 数なら泉佐野沖、型なら洲本沖という住み分けがはっきりしている。
エサはサンマがイワシの1.5〜2倍
泉佐野マリンライフが9月5日の報告で、テンヤのエサについて具体的な数字を出している。 サンマとイワシの両方にアタリがある日でも、サンマのほうが1.5〜2倍の数が上がるという。
理由は開幕期ならではだ。いまの大阪湾は小型のタチウオが多く、テンヤに激しくアタックしてくる。 イワシだと数回のアタックでボロボロになってエサが無くなってしまうが、 サンマはエサ持ちがいいので、掛けるまで粘れる。結果として手返しが上がる、という理屈だった。
裏を返せば、小型が多いこと自体が「まだ開幕直後」の証拠でもある。 ふじたやが9月13日に「小さめが多い」ポイントから型狙いで大きく移動しているのも同じ状況を示している。 これから水温が下がるにつれて、平均サイズは上がっていくはずだ。
和歌山・鳴門にも船が立ち始めた
動いているのは大阪湾だけではない。和歌山市の虎丸は 8月24日に臨時便で6匹だったのが、8月30日に100匹、9月12日の1日便で60匹(60〜100cm)。 臨時便から定期的な午前便・1日便へ移行しているのがわかる。
徳島の鳴門でも、9月13日に 海誠がテンヤとジギングのタチウオ便を出した。 8月末には愛海も1便。 大阪湾から紀北・鳴門へ、船の立つ範囲が広がっているのが9月の動きだ。
- 夢丸(泉佐野)— 9月3日133匹、9月5日126匹、9月2日114匹
- ふじたや(忠岡・洲本沖)— 9月13日と14日に114cm、9月5日・11日もメーター級
- 泉佐野マリンライフ(泉佐野)— 9月5日に船中500本超
- 虎丸(和歌山市)— 9月12日の1日便で60匹、60〜100cm
まとめ
- 大阪湾のタチウオは1出船あたり7月42匹→8月66匹→9月78匹と伸び続けている
- 同じ期間の東京湾+三浦半島は21匹→25匹→21匹で横ばい。関西だけが立ち上がり局面
- 数なら泉佐野沖、型なら洲本沖。9月13日・14日には114cmが出た
- 小型が多い開幕期なので、テンヤのエサはサンマがイワシより有利
- 和歌山・鳴門にも船が立ち始め、範囲が広がっている
数字は船宿の釣果報告を集計したもの。船宿によって「その日いちばん釣れた人の数」と 「船全体の合計」のどちらを出すかが違うため、船をまたいだ単純比較には向かない。 本文では船中合計として報告された値をその旨明記している。