御前崎のマダイ 15 枚は、枚数だけなら珍しくないが「全部 4kg 超え」というのが尋常ではない。乗っ込み後の中休みを終えた大ダイが餌を追い始めた合図で、7kg 級まで交じる群れが沖の瀬に付いている。土肥のカンパチも 4.5〜9kg が 22 本と、駿河湾の青物が一気に夏の型になった。
大物が動き出した背景には黒潮の安定がある。先月から続く高めの水温で餌のイワシ・ムロアジが湾内に濃く、それを追う大型魚が瀬に居着きやすい。イカの当たり年と大物の活性は、同じ餌の豊富さの裏表と見ていい。
主役のスルメイカも衰えていない。龍正丸(下田)が 33〜156 杯、シンセイ丸(清水)が 50〜120 杯と三桁が続き、久寿丸(須崎)はメダイ 3.3〜7.3kg と深場の型物も好機。石廊崎沖では束超え(100 杯)の釣り人も出ていて、先週の熱がそのまま続いている。
連休後半から月末にかけて、スルメは数・大物は型と、狙いをはっきり分けて選べる贅沢な時期になる。大物狙いはタックルの点検を——7kg のマダイや 9kg のカンパチは、ドラグ設定の甘さを見逃してくれない。