昼はキハダ 53 kg、
夜はケンサキ 800 杯
志摩沖「二毛作」の夏が来た

賢島のむさし丸VIの釣果報告を読むと、同じ船とは思えない 2 つの祭りが並んでいる。 昼はマグロ。7 月 31 日にキハダ 53 kg・42 kg・39 kg の 3 本、翌 8 月 1 日にもジギングで 46 kg。 そして夜は半夜のイカ釣り便で、8 月 2 日に10 名合計 800 杯超・トップ 123 杯のケンサキイカ。 志摩沖の夏が、昼も夜も本気を出している。

マグロ編 ─ ラインブレイク 2 連発からの開花

このマグロフィーバーは、ある日突然始まったわけではない。7 月なかばからの報告を並べると、 「悔しい日」を挟みながら徐々に本命へ近づいていく過程がそのまま残っている。

日付 釣果報告のダイジェスト
7/19〜20 パヤオ(沖の浮魚礁)でカツオとキメジが連発。本命キハダの反応はまだ渋い
7/22 ナブラでキハダに 2 度ヒット、いずれもラインブレイク(糸が切られる)で取れず
7/25 パヤオで待望のメバチマグロ 28 kg。今シーズン初のジギングでのメバチ
7/27 キハダの反応は多いが食いが浅く、雷雨で早上がり
7/31 ナブラを追ってキハダ 53 kg・42 kg・39 kg の 3 本をキャッチ
8/1 ジギングでキハダ 46 kg。「三重沖のマグロ好調が継続中」

むさし丸VIの 2026 年 7〜8 月の釣果報告より要約。 パヤオとは沖合に設置された浮魚礁のことで、回遊魚が集まる人工の漁場。

7 月 22 日には掛けたキハダに 2 度連続で糸を切られ、25 日にまずメバチマグロ 28 kg で一矢報い、 月末についに 50 kg 級を含む 3 本。魚は前からいて、獲れる態勢が整うのに 10 日かかった、と読める流れだ。 今年の夏は相模湾でカツオ・キハダが例年より早く爆発し、 三浦半島では 56 kg のキハダも出ている。 志摩沖のこの記録も含めて、太平洋岸はどこを切ってもマグロとカツオの当たり夏になっている。

夜イカ編 ─ 「フェスティバル」と船が呼んだ 3 連夜

同じ船の夜の顔が、半夜(夕方出船)のイカメタル便だ。8 月 1 日は 7 人で合計 500 杯超・竿頭 98 杯、 船みずから「ケンサキフェスティバル」と表現する釣れっぷり。翌 2 日はさらに伸びて 10 名合計 800 杯超・トップ 123 杯、100 杯超えが 2 名。3 日も複数人が 100 杯を超えた。 志摩の夜イカは周辺の船でも束超えが続出中で、 エリア全体の現象になっている。

昼のマグロがタックルも体力も要求する「挑戦の釣り」なのに対し、 夜のイカメタルは初心者の自己記録更新が相次ぐ「ご褒美の釣り」。 同じ沖で難易度の両極端が同時に成立しているのが、いまの志摩沖の面白さだ。

挑むなら ─ 昼と夜で準備がまるで違う

マグロ狙いで行くなら、装備の要点は 7 月 22 日の「2 連続ラインブレイク」が教えてくれている。 50 kg 級に主導権を握られない糸の太さとドラグ設定(糸が引き出される強さの調整)、 そして最後まで浮かせる体力。ジギング・キャスティングどちらも船宿推奨のタックルを事前に確認したい。 一方の夜イカは専用の軽い竿と小さな疑似餌(スッテ)があれば十分で、レンタルでも成立する。

お盆(8/13〜16)に志摩沖へ行くなら
  • 一発の夢ならマグロ便。50 kg 級の実績が出たばかり。タックルは船宿推奨を厳守、ドラグ設定は乗船前に
  • 確実に釣って帰るなら半夜イカメタル便。初心者トップ 100 杯超の実績、しかもお盆は月明かりのない新月回りで好条件
  • マグロはナブラ次第の日ムラあり(反応ゼロで終わる日も)。連泊できるなら昼マグロ×夜イカの組み合わせが志摩の醍醐味
  • 台風のうねりが残ると沖のパヤオ便から欠航になりやすい。直前の海況確認
  • マグロ便・夜イカ便とも席数限定。お盆の予約は争奪戦、思い立ったら即連絡

見通しとしては、船の報告にも「三重沖のマグロ好調が継続中」とあり、パヤオに餌が着いている限りチャンスは続く。 夜イカも新月回りのお盆がちょうどピーク条件。この夏の志摩沖は、昼に賭けるか夜で稼ぐか、 釣り人に二択を迫る贅沢な海になっている。

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