直江津の夜は 17 時・18 時・23 時
上越のアカイカ便と、
朝 5 時のイサキ便
新潟・上越の直江津では、8 月 15 日から 25 日にかけて 八坂丸が 17 時発・18 時発・23 時発と 3 通りの時刻でアカイカ便を走らせ、 さらに 8 月 23 日には朝 5 時発のイサキ便も出している。 同じ港の同じ船が、一日のどこを切り取るかで釣りものを変えている── 出船が 1 日 1 便に固定されがちな夏の船宿としては、なかなか目を引く並びだ。
8 月後半、数字の残っている便を並べる
上越エリアの 8 月 15 日以降の報告は、直江津・名立の 3 隻で合わせて 20 出船。 そのうち具体的な数字まで書かれていたものを日付順に並べると、 出船時刻がきれいにばらけていることが分かる。
| 日付 | 船宿(港) | 出船 | 釣りもの | 釣果報告から |
|---|---|---|---|---|
| 8/15 | 八坂丸(直江津) | 17 時発・6 時間 | アカイカ | 1〜8 杯(10〜30 cm) |
| 8/15 | 天翔丸(名立) | 一日便/夜便 | 根魚五目・アカイカ | キジハタ・カサゴ・マダイ。1 kg 超の良型も |
| 8/16 | 八坂丸(直江津) | 17 時発・6 時間 | アカイカ | 0〜12 杯(10〜30 cm) |
| 8/17 | 八坂丸(直江津) | 23 時発・6 時間 | アカイカ | 1〜12 杯(10〜30 cm) |
| 8/21 | 八坂丸(直江津) | 17 時発・6 時間 | アカイカ | 0〜7 杯(10〜30 cm) |
| 8/23 | 八坂丸(直江津) | 5 時発・6 時間 | イサキ | 3〜10 匹(15〜20 cm) |
| 8/24 | 八坂丸(直江津) | 18 時発・6 時間 | アカイカ | 1〜9 杯(10〜30 cm) |
| 8/25 | 八坂丸(直江津) | 時刻の記載なし | アカイカ | 0〜7 杯(10〜30 cm) |
※ 2026 年 8 月 15 日〜25 日の各船の釣果報告より。 「○〜○ 杯」は、その便で最も少なかった人から最も多かった人までの幅。 この地方の「アカイカ」はケンサキイカの呼び名。 直江津の里輝丸はこの期間いちばん多い 11 出船を数えるが、 公開されている報告に具体的な数の記載がなかったため、この表では数字の残る便に絞っている。
夕方発と深夜発、6 時間の中身が違う
八坂丸のアカイカ便はどれも6 時間で固定されている。 変わるのは開始時刻のほうで、17 時発なら日没前に釣り場へ入って真っ暗になるまでを丸ごと使い、 23 時発なら夜半から明け方寄りの時間帯を釣ることになる。 集魚灯でイカを寄せる夜焚きの釣りは、日が落ちきってからの立ち上がりと、 夜明け前のもうひと山という「二つの時合い」があるとよく言われる釣りで、 同じ 6 時間でもどちらの山を取りにいくかで組み立てが変わる。
8 月 17 日の 23 時発は 1〜12 杯、翌週 24 日の 18 時発は 1〜9 杯。 いずれも竿を出した全員が最低 1 杯は持ち帰っている。 一方、17 時発だった 8 月 16 日と 21 日、そして時刻の記載がない 25 日には 0 杯の人も出ている。 出船数がまだ少ないので「深夜発のほうが有利」と決めつけられる段階ではないが、 同じ船で時刻を変えて試している最中だと読むほうが、この並びには素直だろう。
サイズはこの 11 日間、報告のあった便すべてで 10〜30 cm のレンジに収まっている。 名立の天翔丸も 8 月 15 日の夜便について 「渋めで型は小さめ」という趣旨の報告を出しており、 小型主体という点では直江津と名立で見立てが一致している。 大型が交じっていた 7 月末から 8 月頭にかけての様子は 別のコラムで扱っているので、そちらも合わせて読んでほしい。
夜だけの海ではない ─ 朝 5 時のイサキ、昼の根魚
この期間でもう一つ目を引くのが、アカイカ以外の便が同じ週に立っていることだ。 八坂丸は 8 月 23 日に 5 時発 6 時間のイサキ船を出し、15〜20 cm を 3〜10 匹。 数を伸ばす釣りというより、朝のうちに一仕事して帰ってこられる手軽さのほうが魅力の便に見える。
名立の天翔丸は 8 月 15 日、昼の根魚五目一日便でキジハタ・カサゴ・マダイを取り、 初めての人にも 1 kg を超える良型が掛かったと伝えている。 最初は当たりのタイミングがつかめず苦戦したものの、 要領が分かってからはぽつぽつと拾えたという流れで、 同じ日の夜はアカイカ便へ切り替えている。 アカイカ一本のイメージが強い上越だが、 昼は根魚、朝はイサキ、夜はイカと、一日の中に三つの顔がある。
- 同じアカイカ便でも 17 時発・18 時発・23 時発と集合時刻が週によって違う。予約のときに必ず当日の出船時刻を確認したい
- どの便も 6 時間が基本。夕方発なら真夜中の帰港、深夜発なら朝の帰港になるので、行き帰りの運転と仮眠まで含めて予定を組む
- 朝 5 時発のイサキ便のような短時間の昼夜逆の選択肢もある。夜の便が海況で流れたときの代案として頭に入れておくと動きやすい
新潟エリアは収集を始めたばかりで、昨年の同じ時期と比べることはできない。 出船数も 11 日間で 20 便と多くはなく、この記事の数字は「この夏の上越がこうだった」と言い切るには足りない。 それでも、一つの港が時刻を変えながら夜のイカを探り、 その合間に朝と昼の釣りものを混ぜている様子は、報告を並べるだけでもはっきり見えてくる。 秋にかけて数字が積み上がれば、どの時間帯がこの海に合っていたのかも見えてくるはずだ。
上越の夜イカ・朝イサキのタックルを Amazon で探す
※ アフィリエイトリンクを含みます。詳細はプライバシーポリシー。