相模湾カツオ、
本番が 2 週間早く来た
8 月 2 日に 10 船一斉爆釣、
昨年は秋まで待ったカツオが夏に開幕
7 月のキハダコラムの末尾に、 「カツオの数釣り本番は例年 8 月後半〜9 月なので、こちらはこれからが本番になる」と書いた。 その答えは予想より 2 週間早く来た。8 月 2 日、相模湾と三浦半島南の 10 船で一斉にカツオが爆釣。 多い人で 22 本、3 kg 前後の食べごろサイズが主体で、エビング(ジグとワームを使う疑似餌の釣り)ではキメジ(キハダの若魚)も交じった。
8 月 1 日と 2 日で、海が別物になった
切り替わりは 1 日ではっきり出た。長三朗丸(葉山)が コマセカツオ釣りの初日として出船した 8 月 1 日は「群れが見つからず、マグロの反応はあったが口を使わなかった」。 ところが翌 2 日は「相模湾の水深 5〜10 m でカツオが絶好調」と一変した。 太郎丸(小坪)も「前日と一変してカツオ祭り」、 ゆうせい丸(茅ヶ崎)も「前日は不調だったがこの日は絶好調」と、 どの船の報告も同じ日を境にしている。
| 船宿(港・エリア) | カツオ本数 | サイズ | 船長コメントから |
|---|---|---|---|
| ゆうせい丸(茅ヶ崎・相模湾湘南) | 4〜22 本 | 2〜3.2 kg | 入れ食いの時間帯も |
| 太郎丸(小坪・相模湾東) | 4〜14 本 | ─ | 「前日と一変してカツオ祭り」 |
| 沖右ヱ門丸(茅ヶ崎・相模湾湘南) | 9〜11 本 | ─ | |
| 庄治郎丸(平塚・相模湾湘南) | 2〜11 本 | 2.2〜3.2 kg | エサ釣りが好調、ルアーは 0〜1 本 |
| 庄三郎丸(平塚・相模湾湘南) | トップ 11 本 | 3〜5.2 kg(キメジ) | エビングのキメジもトップ 5 本 |
| 大松丸(松輪・三浦半島南) | 3〜10 本 | ─ | 全員ボウズなし |
| 長三朗丸(葉山・相模湾東) | 3〜8 本 | 2.3〜5.8 kg | 「水深 5〜10 m でカツオが絶好調」 |
| 渚丸(片瀬・相模湾東) | 1〜7 本 | ─ | キメジも 1〜7 本 |
| 島きち丸(片瀬・相模湾東) | 1〜5 本 | 1.5〜2.7 kg | アタリ活発もバラシ多数 |
| 秀吉丸(葉山・相模湾東) | キメジ 1 本 | 3.85 kg | 「コマセ 86 打数 41 安打」 |
※ 2026 年 8 月 2 日の各船の釣果報告より。本数の「○〜○本」はその日の乗船者の最少〜最多(竿頭)。
なぜ釣れ出したか ─ 前兆は 7 月 26 日の松輪沖にあった
きっかけはカツオの群れ(ナブラ)が相模湾の中まで入ってきたことだが、前兆はあった。 7 月 26 日、三浦半島の先端に近い間口港の一郎丸が フカセ釣り(コマセを撒いてハリス付きの餌を漂わせる釣り)でカツオ 30 本・最大 5 kg を記録し、 「連日よく釣れており、餌もまだ豊富」と報告していた。半島の沖にはすでに群れが居着いていて、 それが 1 週間かけて湾内へ差し込んできた、という順番になる。
餌の豊富さは大物の動きにも表れている。長井の哲夫丸のキハダは 7 月中旬からほぼ出船のたびに 20〜56 kg 級を 1 本ずつ仕留めてきたが、時化明けの 8 月 6 日には 46 kg・41 kg・37 kg・26 kg の1 日 4 本まで伸びた。餌となる小魚が湾内に溜まり、 カツオもキハダもそこに着いている、と読める状況だ。
8 月 3〜6 日は波風の強い日が続いてまごうの丸(茅ヶ崎)が 「ナブラを見つけられなかった」日もあったが、海が落ち着いた 8 月 7 日には再び 6 船で竿頭 8〜16 本の爆釣。 時化を挟んでも群れが湾内から抜けていないことがはっきりした。
| 船宿(港・エリア) | カツオ本数 | 船長コメントから |
|---|---|---|
| 庄三郎丸(平塚・相模湾湘南) | 7〜16 本 | 午前中にクーラー満タンで早上がり |
| 沖右ヱ門丸(茅ヶ崎・相模湾湘南) | 8〜15 本 | 2〜3.5 kg サイズ |
| 長三朗丸(葉山・相模湾東) | 6〜13 本 | 「久々の出船でカツオが爆釣」 |
| ゆうせい丸(茅ヶ崎・相模湾湘南) | 4〜12 本 | エサ釣りの客はクーラー満杯 |
| 庄治郎丸(平塚・相模湾湘南) | 3〜10 本 | ボウズなし、キメジも船中 3 本 |
| 大松丸(松輪・三浦半島南) | 1〜8 本 | ボウズなしの好調 |
※ 2026 年 8 月 7 日の各船の釣果報告より。
昨年は「秋までお預け」だった
この開幕がどれほど早いかは、昨年と並べるとよく分かる。当サイトの記録では、 2025 年の相模湾・三浦半島のカツオは 7 月に 3 本、8 月も 4 本と夏はほぼ不発で、 まとまって釣れ出したのは 9 月(月合計 70 本)だった。つまり昨年カツオを釣った人の多くは秋まで待たされている。 今年は 8 月頭の時点で、すでに 1 日で昨年の夏 2 か月分を大きく超える本数が上がった。
| 時期 | 2025 年 | 2026 年 |
|---|---|---|
| 7 月 | 月合計 3 本 | 月合計 約 65 本(7/26 の一郎丸 30 本など) |
| 8 月上旬 | ほぼ記録なし | 8/2 だけで約 90 本 + キメジ 13 本、8/7 も約 75 本 |
| まとまった釣れ始め | 9 月(月合計 70 本) | 8 月 2 日 |
※ 本数は相模湾・三浦半島南の各船の釣果報告に載った数の合計。実際の漁獲全体ではなく、当サイトが収集した報告ベースの比較。
8 月はどう動く? ─ お盆に乗るなら知っておきたいこと
群れが居着いた直後のいまは、シーズンの中でもっとも期待値が高いタイミングと言える。 ただし報告を細かく読むと注意点も見えてくる。まずバラシ(掛けた魚に逃げられること)がとにかく多い。 秀吉丸は「コマセ 86 打数 41 安打」、渚丸では「10 回中 2 回しか取り込めなかった人もいた」と報告されており、 カツオの引きに対してやり取りを焦らないこと、ハリス(針につながる糸)を信頼できる太さにしておくことが数の差になる。 また釣り方ではコマセのエサ釣りが優勢で、庄治郎丸の 8 月 2 日はエサ釣りトップ 11 本に対しルアーは 0〜1 本だった。
- いま釣れているのは 2〜3.5 kg 級の食べごろサイズが主体(最大 5.8 kg)。刺身・タタキにちょうどいい
- 迷ったらコマセのエサ釣り。ルアーより数が出ている。エビングならキメジも狙える
- バラシ対策が数の分かれ目。やり取りは焦らず、仕掛けは船宿推奨の太さで
- 群れは居着いたがナブラ次第の日ムラはある(8/3・8/5 は苦戦した船も)。海が凪いだ日を選べると強い
- お盆のカツオ・マグロ船は例年混み合う。予約は早めに
来週以降の見通しとしては、餌の小魚が湾内に居る限り群れは留まりやすく、 昨年ピークだった 9 月に向けてむしろ本数・サイズとも伸びていくのが例年の型。 「今年は夏から釣れるカツオ」を、群れが濃いうちに体験しておきたい。
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