2026 年マダコ解禁の初速
東京湾 6 月 1 日も
先行エリアも
「数より型」

6 月 1 日、東京湾のマダコが解禁した。 いわた(東大井)・品川ひらい丸(品川)が竿頭 20 匹(持ち帰り規定数の上限)まで伸ばす好スタートの一方、 横浜勢は「沸きダコ(小型)が少なく良型・大型中心」、葛西の第二泉水では最大 4kg 級も。 初日の顔つきは 「数より型」だった。 実はこれ、解禁前から相模湾・内房・茨城の先行エリアで見えていた傾向そのもの。 東京湾の解禁初日と、それを予感させた 5 月の動きを合わせて、2026 年タコの出だしを読む。

6 月 1 日、東京湾解禁の初速

解禁初日は、数を伸ばした船と、型に振れた船がきれいに分かれた。 東大井の いわたは朝の一流し目から数人同時で乗り、序盤だけで数を稼いで 竿頭 20 匹。 品川の 品川ひらい丸も乗合で 竿頭 20 匹、羽田の かみや船中 152 杯と、数の出る場所はしっかりあった。

一方で全体のトーンは「沸きダコ(小型)が少なく、良型・大型が中心」。 横浜の 長崎屋一之瀬丸はともに「ほとんどがキロ超え」という型揃いで、乗りは「ポツーンポツーン」。 葛西の 第二泉水は最大 4kg、平和島から今期本格参戦の まる八も最大 3kg と、初日からサイズが目立った。

船宿(港) 6/1 の竿頭 初日の様子
いわた(東大井)20 匹一流し目から全員ゲットの好スタート
品川ひらい丸(品川)20 匹乗合で規定数の上限まで到達
かみや(羽田)13 匹船中 152 杯、型は 0.3 〜 3.7kg と幅広い
第二泉水(葛西)12 匹2 隻で捜索、最大 4kg の大ダコ
一之瀬丸(横浜)10 匹良型多め、ほとんどがキロ超え
長崎屋(横浜)9 匹沸きダコ少なく良型・大型が中心
つり幸(川崎)9 匹複数隻で出船
まる八(平和島)4 匹今期本格参戦、最大 3kg のキロ超え混じり

※「竿頭」はその船でいちばん釣った人の匹数。「20 匹」は東京湾マダコ便で多くの船宿が設けている 1 人あたり持ち帰り規定数の上限で、20 匹は「クーラー満タン」を意味する。サイズは各船宿の当日コメントによる。

まとめると、数を出せる船はクーラー満タンの 20 匹まで届く一方、全体としてはサイズが大きく小型が薄いという初日だった。 「数も型も爆発」という派手な開幕ではないが、1 杯あたりの満足度が高い、良型ファンには嬉しいスタートと言える。

この「数より型」、先行エリアが予感させていた

マダコといえば 6 月 1 日に解禁を迎える東京湾の風物詩、というイメージが強い。 だが東京湾以外には同じ縛りがないエリアもあり、相模湾・内房・茨城・伊豆では 春先から、あるいは冬から通年でタコ船を出している船宿がある。 その先行エリアの 5 月の釣果を並べると、東京湾解禁初日に出た「数より型」の顔つきは、実は事前に予感できていたことが分かる。

エリア 船宿(港) タコ便の期間 出船数 このシーズンの最高
相模湾湘南 ゆうせい丸(茅ヶ崎) 4/17 〜 5/31 26 出船 竿頭 10 匹(5/13)
茨城・鹿島灘 第二つれたか丸(那珂湊) 3/6 〜 5/12 25 出船 竿頭 5 匹(5/7)
内房 フィッシュオン大勝(上総湊) 4/6 〜 5/14 16 出船 竿頭 7 匹(4/13)

※ 出船数・最高匹数は、当サイトに 2026 年のマダコ釣果が記録された出船をエリア・船宿ごとに集計したもの。「竿頭」はその出船でいちばん釣った人の匹数。

さらに遡ると、冬のうちからタコ船が動いていたのは茨城だ。 第三幸栄丸(鹿島)は 1 月だけで 23 出船、竿頭 8 匹の日もあった。 大内丸(那珂湊)も 1 〜 2 月に動いており、 伊豆・弓ヶ浜の 長栄丸も冬場にタコ便を出している。 「タコ=初夏」だけではなく、茨城と伊豆は寒い時期から狙えるのが関東〜静岡エリアの面白いところだ。

なぜ小型が薄く、良型が多いのか

先行エリアの釣果報告を読み込むと、今年の出だしには共通点がある。 例年なら数釣りができる小型(いわゆる豆ダコ)がまだ揃わず、代わりに 1kg を超える良型が中心になっている、という顔つきだ。

いちばんはっきり出ているのが茨城・那珂湊。 第二つれたか丸は「例年なら豆ダコの数釣りシーズンだが、水温が低いせいか小型が乗ってこない」という状況で、 それでも 5 月中旬には最大 2.5kg の良型が顔を出していた。 数こそ竿頭 2 〜 5 匹と控えめだが、1 匹の重みは十分という展開だ。

相模湾・茅ヶ崎のゆうせい丸も同じ傾向で、5 月後半は 赤潮の影響で海底が暗くなり活性が落ちた日が続いた。 ただ月末(5/31)には赤潮が復調気味になり、下げ潮から上げ潮にかけて 2.2kg を頭に 1kg 超の良型が船中で複数。 小型を数で狙うタコエギよりも、カニを使ったテンヤに良型が反応した日もあり、「型を獲りにいく」釣りになっている。 内房・上総湊のフィッシュオン大勝でも、アジとの乗合の中でマダコは「ポツポツ」ながら 3.5kg 級の良型が混じった。

2026 年初速のまとめ(先行エリア)
  • 数はまだ控えめ ── 竿頭で 2 〜 7 匹。豆ダコの数釣りは本格化していない。
  • 型は良い ── 各エリアで 1 〜 3.5kg 級の良型が混じる。
  • 理由は低水温と濁り ── 春の水温の上がりが鈍く、相模湾は赤潮も。小型が乗りにくい一方、良型は底に着いている。

エリア別の顔つき

  1. 先行エリアで最も出船数が多い / 直近 5/31 で竿頭良型

    ゆうせい丸が 4 〜 5 月で 26 出船と専門的にタコを追っている。5 月後半は赤潮で苦戦する日もあったが、月末には 1kg 超の良型が復調。テンヤの良型狙いとタコエギの数狙いを使い分けられるのが強み。

  2. 冬から通年でタコ船 / 今季は良型主体

    第二つれたか丸が 3 月から動き、低水温で小型は薄いものの 2.5kg 級の良型が出ている。冬場は 第三幸栄丸(鹿島)が数を稼いでおり、シーズンの幅が広い。

  3. アジとの乗合で気軽に / 良型混じり

    フィッシュオン大勝がアジ・タコの乗合で出船。タコは渋めの日もあるが 3.5kg 級が混じり、アジのお土産と合わせて楽しめる組み立て。東京湾の対岸で、解禁前にタコを触りたい人の受け皿になっている。

初日でわかったこと、これから見たいこと

先行エリアと東京湾解禁初日に共通して出たのは、「春の水温の上がりが鈍く、小型より良型が先に動いている」という今年の海の状態だ。 数を出せる船は規定数の上限(20 匹)まで届くので「不漁」ではないが、例年の解禁名物である小型の数釣りはこれから、という出だしになっている。 水温が上がって沸きダコ(小型)が乗り出すと数が一気に伸びるので、ここから 6 月いっぱいの水温の動きが見どころだ。

過去 2 年(2024・2025 年)の解禁データから「当たり年か外れ年か」を見分ける指標は、 別記事の「2026 年東京湾タコ、当たり年か外れ年か」にまとめてある。 2025 年は解禁初日に複数船が 20 匹に到達した当たり年だったが、2026 年は 「上限到達船はあるが小型が薄い」という、数と型のバランスがやや型寄りのスタートだ。 解禁初週の伸びは、当サイトのマダコ最新釣果ページと各船宿の報告を並行で追うと掴みやすい。

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