東京湾マダコ2026、
解禁3週間の現在地
昨年より控えめスタート、
7月が試金石
6月1日の解禁から3週間が経った。182件のデータを集計すると、 1便あたりの平均は 3.6匹 ─ 昨年6月の 8.8匹 から大きく離れた数字だ。 ただし羽田の かみや(6.1匹)・葛西の 第二泉水(6.3匹)は6匹超をキープしており、 港ごとの格差が大きい。出船件数ベースでは昨年と遜色ないペースで推移しており、 7月に「数」が戻るかどうかが2026年シーズンの焦点になっている。
2025年の実績:6〜7月がダブルピーク
まず比較の基準として、昨年2025年の月別釣果を整理しておく。 東京湾は6月1日解禁のため5月の便数は少ないが、6月(8.8匹)・7月(8.2匹)の2ヶ月が高水準のダブルピークを形成した。 8月以降は落ち着くものの秋にも再上昇し、11〜12月は冬場の夜タコ便が本数を底上げしている。
| 月 | 出船数 | 平均(匹/便) | 目安 |
|---|---|---|---|
| 5月 | 16 | 2.7 | |
| 6月 | 230 | 8.8 | |
| 7月 | 200 | 8.2 | |
| 8月 | 144 | 4.5 | |
| 9月 | 60 | 5.0 | |
| 10月 | 49 | 6.1 | |
| 11月 | 81 | 5.4 | |
| 12月 | 114 | 3.3 | |
※ 出船数・平均は全エリア(東京湾・内房・相模湾・茨城など)のマダコ記録を合算。6〜7月は東京湾の本格稼働が主体。東京湾は6月1日解禁のため5月は先行エリアのみ。
解禁3週目の現在地(2026年6月1〜24日)
2026年の6月は、6月24日時点で182件の釣果データを集計できた。 昨年同期間(6月1〜24日)の出船数と概ね同ペースで、船は出ている。 問題は釣果の水準で、全体平均の3.6匹は昨年6月(8.8匹)の約4割にとどまっている。
ただしこの全体平均は、2026年から増えた内房・相模湾・茨城の船宿も含んでいる。 東京湾の主要船宿に絞ると格差はより鮮明で、 羽田〜葛西の荒川沿岸エリア(かみや・第二泉水・いわた)は5〜6匹台を維持、 一方で横浜・川崎勢(長崎屋・つり幸)は2〜3匹台と低い。
| 船宿(港) | 出船数 | 平均(2026年6月) | 参考:2025年6月 | 2026年水準 |
|---|---|---|---|---|
| かみや(羽田) | 23 | 6.1 匹 | 10.7 匹 | |
| 第二泉水(葛西) | 13 | 6.3 匹 | 10.4 匹 | |
| いわた(東大井) | 11 | 5.4 匹 | 8.2 匹 | |
| 品川ひらい丸(品川) | 15 | 3.7 匹 | 9.7 匹 | |
| 一之瀬丸(横浜) | 17 | 3.6 匹 | — | |
| 長崎屋(横浜) | 28 | 2.5 匹 | 8.1 匹 | |
| つり幸(川崎) | 25 | 3.2 匹 | 8.9 匹 | |
※ 2026年は6/1〜6/24の集計。2025年6月は全日(6/1〜30)の実績。出船数・平均は各船宿のマダコ便のみ集計。
なぜ羽田・葛西と横浜・川崎で差が出るのか
東京湾でマダコの好漁場として知られるのは 羽田沖・中の瀬・富津沖 の3エリア。 かみや(羽田)は羽田沖へ最短距離、第二泉水(葛西)は中の瀬の北端を直撃できる立地で、 ともに「乗っ込みポイントへの直アクセス」が強みだ。
横浜・川崎勢は同じポイントを使えるが、移動距離が長いぶんポイント滞在時間が短くなりがち。 2026年6月の段階では マダコの群れがまだ湾奥寄りに集まっている可能性があり、 羽田・葛西が先行していると見られる。 7月に入って水温が上がり、群れが湾内全体に拡散すれば横浜・川崎でも釣果が並んでくる。 2025年7月は横浜の長崎屋が 月平均8.1匹(2025年6月と同水準)をキープしており、 昨年の例では「6月先行・7月均等化」の流れだった。
7月以降の見通し
2025年のデータを見ると、7月も6月とほぼ同水準(8.2匹)を維持し、 「6〜7月がダブルピーク」の形で推移した。 2026年6月が昨年比で抑えめなのはたしかだが、出船数ベースでは昨年並みのペースで動いており、 7月の水温上昇とともに乗りが改善する余地は十分ある。
懸念点は8月の急落だ。2025年は8月に入った途端に平均が4.5匹へ下落している。 東京湾のマダコは梅雨明け後の高水温(28℃超)で深場へ落ちるとされており、 2026年も同じパターンなら7月前半が数を狙える最後の好機になりうる。 梅雨明けのタイミングを見ながら、7月中旬までには乗船しておきたい。
| 時期 | 2025年実績(参考) | 2026年見通し |
|---|---|---|
| 6月下旬(現在) | 9匹超の船が続出 | 羽田・葛西は6匹台。横浜・川崎は2〜3匹で低迷中 |
| 7月前半 | 8.2匹(月平均) | 昨年並みの回復が期待できる時期。梅雨明け前後が狙い目 |
| 7月後半〜8月 | 4〜5匹台へ急落 | 高水温で深場落ち。大型は出るが「数」は期待しにくい |
| 秋(10〜11月) | 5〜6匹台で安定 | 水温低下で再浮上。型は夏より小さいが数が出やすい |
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