2026 年マダコ解禁後の 1 週間
「数より型」が
「濁りで爆発」へ
台風 6 号が変えたもの
6 月 1 日に東京湾でマダコが解禁してから 4 日。 初日と 2 日目は「数より型」(長崎屋 4.6kg、第二泉水 4kg、粂丸 3.5kg)で良型ファン向けの開幕だったが、3 日は台風 6 号通過で全船休船。 そして 4 日、台風通過後の雨水濁りの中で かみやが 18 名乗船で船中 93 杯と一気に活況へ。 解禁から 4 日でガラッと顔を変えた東京湾タコを、解禁前の予測(2026年マダコ解禁の初速)の続きとして読む。
解禁 2 日間のおさらい ─ 「数より型」の壁
まず解禁初日(6/1)と 2 日目(6/2)の顔つきを並べる。 初日に最大ぶれた船宿は 4.6kg の長崎屋、続いて 4kg の第二泉水と 4kg の一之瀬丸、3kg のまる八。 2 日目も 3.5kg の粂丸、3.4kg の長崎屋、2.5kg の野毛屋と、初日の流れを引き継いだ。
| 船宿(港) | 6/1 の竿頭 | 6/2 の竿頭 | 最大サイズ |
|---|---|---|---|
| 長崎屋(横浜) | 9 匹 | 8 匹 | 4.6kg → 3.4kg |
| 第二泉水(葛西) | 12 匹 | — | 4.0kg |
| 一之瀬丸(横浜) | 10 匹 | — | 4.0kg |
| まる八(平和島) | 4 匹 | — | 3.0kg |
| 粂丸(横浜) | — | 8 匹 | 3.5kg |
| 野毛屋(金沢八景) | — | 5 匹 | 2.5kg |
| 鴨下丸(横浜) | — | — | 「大型揃い、数より型」 |
※ 解禁初日に 20 匹(持ち帰り規定数の上限)まで届いたのは いわたと 品川ひらい丸の 2 船。詳しい初日の様子は「2026 年マダコ解禁の初速」を参照。
2 日間を通じての特徴は、「ポツーンポツーン」の単発釣り+大型混じり。 長崎屋の解禁日コメントが象徴的で、「沸きダコサイズ(小型)は少なく、良型・大型中心。そのためポツーンポツーンのノリでしたが、1 杯でも十分なサイズ多数」と書かれていた。 鴨下丸も 2 日目に「タコチャンゎ大型揃いですが…今期ゎ数より型ですね(笑)」と総括している。
6/3、台風 6 号で全船休 ─ 海がリセットされた日
2 日の夕方、関東〜静岡の釣り船は一斉に台風避難に入った。 東京湾の かみや・かめだや・中山丸はマダコ・夜アナゴ・マゴチを軒並み中止、 相模湾の 孝太郎丸や ゆうせい丸も休船、 伊豆では 重五郎屋(中木)が船体避難、 外房では大原港が 1 〜 5 日まで一斉休業と、ほぼ全域でタコ船は止まった。
この 1 日空いた休船日が、結果的に 湾奥に新しい水(と濁り)を入れた。
6/4、台風通過後 ─ 雨水濁りで船中 93 杯
台風通過の翌日、かみや(羽田)が マダコ乗合で 18 名乗船。 近場 8m 前後の浅場で、サイズは 0.3 〜 3.3kg 、トップは 16 匹、船中 93 杯と一気に活況になった。 同じ船で同日の夜アナゴ便も 船中 111 本と、こちらも台風後の濁りに乗って好調だった。
解禁初日のかみやが「24 名乗船で船中 152 杯」だったことと比べると、乗船数あたりの数では台風後のほうが上回っている計算になる (初日 152 ÷ 24 ≒ 6.3 杯/人、台風後 93 ÷ 18 ≒ 5.2 杯/人、人数差を考えるとほぼ同等、 しかも初日は「全船で取り合い」だった水域での 24 名分なのに対し、台風後は他船まばらな中での 18 名分)。
サイズは 0.3 〜 3.3kg と、初日の最大 3.7kg からはやや小ぶりに振れたが、依然として 1kg 超は十分混じっている。 つまり今回の台風 6 号は、「良型はそのまま、小型の活性も上げる」方向に海をリセットしてくれた。
相模湾でも同じ日の よしひさ丸(真鶴)が、初島沖 50 〜 60m のイサキで「ベタ凪、逆潮苦戦も大流しでダブル・トリプル連発、トップ 30 匹」と、 魚の活性が一段上がった印象を残している。濁りと水交換がプラスに働いた日だった。
なぜ濁りで活性が上がるのか ─ タコ釣りの「水色」考
タコ釣りは、相模湾・茅ヶ崎の ゆうせい丸が解禁前から繰り返し書いていたとおり、水色(濁りの度合い)に強く左右される。 5 月後半の茅ヶ崎は赤潮が広範囲に広がって海底が暗くなり、活性が下がる日が続いた。 逆に、少し濁りが入っているくらいのほうがエギ・テンヤへの反応がよくなるのがタコの基本だ。
東京湾でも、6/1 〜 6/2 は梅雨入り前の澄み気味の水で、エギの動きが見え過ぎるためか「派手な乗りはなく、ポツーンポツーン」のパターンが続いていた。 そこに台風 6 号の雨水濁りが入り、エギの輪郭がやや溶けて、警戒心の薄れたタコがエギに乗ってくる ── という、タコ釣り師にとっては教科書的な「台風後の濁りで爆発」のパターンが、初週から早速出た形になる。
- 6/1 解禁日 ── 数を出す船は 20 匹まで、横浜勢は 4.6kg などの大型主体。「数より型」。
- 6/2 2 日目 ── 粂丸 3.5kg、長崎屋 3.4kg。同じ傾向継続、鴨下丸「タコチャンゎ大型揃い」。
- 6/3 台風通過 ── 全船休、海がリセット。
- 6/4 台風後 ── かみや船中 93 杯(18 名)、雨水濁りで一気に活性アップ。
これから 6 月いっぱい、何を見るか
解禁から 1 週間でわかってきたのは、今年の東京湾タコは「良型がしっかり居て、濁りでスイッチが入る」タイプだということ。 解禁前の予測(初速記事)では、先行エリア(相模湾・茨城・内房)の「数より型」傾向から 「水温の上がりが鈍く、小型が乗ってこない」と書いたが、台風後の 6/4 にかみやが 18 名で船中 93 杯と数を伸ばしたことは、 単に「水温」だけではなく「水色(濁り)」の影響も大きいことを示している。
これからの 1 週間で見たいのは次の 3 点:
- ①濁りが続くか、また澄むか
台風 6 号で入った濁りが何日続くかで、来週前半の数が決まる。澄んでくると再び「数より型」のポツーン釣りに戻る可能性が高い。
- ②小型(沸きダコ)が乗り始めるか
例年 6 月後半から本格化する 200 〜 400g の小型が湧き始めると、竿頭が 20 匹(規定数の上限)に届く船が増える。これが「数も型も」シーズン入りの目印。
- ③良型の出方が衰えないか
解禁初週で 4.6kg・4kg と並んだ大型が、これからも継続して混じるかどうか。良型を保ちつつ数も増えるなら、2026 年は「当たり年」に格上げできる。
当サイトのマダコ最新釣果ページと、東京湾エリアのマダコ釣果を並べて追うと、 水色(濁り)の変化と数の動きが繋がって見える。
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