東京湾マダコ、
「7月が試金石」の答え
昨年には届かずも尻上がり、
横浜勢が追いついて8月へ
6月24日のコラムで、解禁3週間の東京湾マダコを 「昨年より控えめスタート、7月に数が戻るかが試金石」と書いた。7月が終わったので答え合わせをすると、 結果は「半分だけ戻った」。昨年の水準には届かないが、月を追うごとに数字が上がる 尻上がりの展開で、例年なら失速する8月に今季最高の平均で入るという珍しい形になっている。
答え合わせ①:数は「じわじわ」戻った
1便あたりの平均(「○〜○匹」と報告された数の真ん中をとった平均)を月ごとに並べると、 6月4.1匹 → 7月4.9匹 → 8月頭5.1匹と、階段状に上がってきている。 出船の数も7月は254便と昨年7月(約200便)を上回っており、船は昨年以上に出続けている。 ただし肝心の平均は昨年7月の8.2匹にはっきり届いておらず、「豊漁年の数」までは戻っていない。
| 月(2026年) | 出船数 | 平均(匹/便) | 参考:昨年同月 |
|---|---|---|---|
| 6月 | 243 | 4.1匹 | 8.8匹 |
| 7月 | 254 | 4.9匹 | 8.2匹 |
| 8月(4日まで) | 20 | 5.1匹 | 4.5匹 |
※ 東京湾を中心に内房・茨城などのマダコ記録を合算(前回のコラムと同じ集計方法)。 昨年は6〜7月に山を作って8月に4.5匹まで落ちたのに対し、今年は8月頭時点で5.1匹と今季最高水準。
単日の景気のいい話も出はじめた。羽田のかみやは7月15日に 船中196杯(トップ20杯)、19日にも船中159杯を記録。8月4日には鹿骨の 船宿豆やでもトップ20杯が出ている。
答え合わせ②:「横浜・川崎が追いつく」予想はほぼ的中
前回のコラムでは、群れが湾内に広がる7月には出遅れていた横浜・川崎勢が追いつくはず、とも書いた。 こちらは概ねその通りになった。6月に平均2.5匹と苦しんだ横浜の長崎屋は 7月に4.9匹へほぼ倍増し、羽田・葛西勢との差が大きく縮まった。 横浜の一之瀬丸も8月に入って平均6匹前後と勢いを増している。
| 船宿(港) | 2026年7月 | 2026年6月 | 参考:昨年7月 | 7月の水準 |
|---|---|---|---|---|
| かみや(羽田) | 6.5匹 | 6.1匹 | 10.1匹 | |
| 第二泉水(葛西) | 5.8匹 | 6.3匹 | 11.1匹 | |
| 長崎屋(横浜) | 4.9匹 | 2.5匹 | 7.7匹 | |
| 品川ひらい丸(品川) | 4.6匹 | 3.7匹 | 8.4匹 | |
| 一之瀬丸(横浜) | 3.5匹 | 3.6匹 | 7.1匹 | |
| いわた(東大井) | 2.9匹 | 5.4匹 | 7.4匹 | |
| つり幸(川崎) | 2.9匹 | 3.2匹 | 8.3匹 | |
※ 各船のマダコ便の1便あたり平均匹数。6月は6/1〜24、7月は全日の集計。
一方で川崎のつり幸と東大井の いわたは2匹台にとどまり、回復には船ごとのムラが残る。 つり幸は7月下旬からタチウオに軸足を移しており、タコ便自体が絞られている事情もある。
8月はこう動く ─ 例年の「失速の月」が、今年は伸びしろに
例年の東京湾マダコは6〜7月に山を作り、8月は平均がひと回り落ち、9月には出船自体が半分以下に絞られていく (昨年は7月206件→8月147件→9月52件)。ところが今年は山が後ろにずれ、8月頭の平均5.1匹が今季の最高値だ。 低い立ち上がりから尻上がりに伸びてきた年なので、「8月はもう終盤」という例年の感覚は一旦忘れていい。 逆に、9月に船が減っていくカレンダーは今年も変わらないはずで、乗るなら選択肢が多い8月中が有利だ。
- 数の本命は引き続き羽田のかみや。船中150杯超の日が7月に複数回
- 横浜からなら長崎屋・一之瀬丸が復調して選択肢に。6月の出遅れは解消済み
- 船選びの目安は直近3〜5日の釣果欄。平均5匹超が続いている船を選ぶ
- 9月に出船が絞られる前の8月が勝負。お盆は船宿自体の休業日もあるので予約時に要確認
- 真夏の日中の釣りなので、飲み物・帽子・日焼け止めは釣果より優先で
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