東京湾タチウオ、
猿島沖・走水沖・観音崎沖は
どう違う?
ポイント別データ比較

東京湾のタチウオ船は、行き先がだいたい決まっている。猿島沖・走水沖・観音崎沖の 3 か所だ。 「今どこが釣れてるの?」という疑問はよく聞くが、同じ湾内でもポイントごとに数・型・釣れる時期の性格がはっきり違う。 当サイトの釣果データ(2025 年以降で東京湾タチウオの記録は 約 1,500 便)を、行き先ごとに並べ直してみた。

結論:3 ポイントは「役割分担」している

まず 2025 年以降の、行き先別の出船数と釣果を並べたのが下の表。 1 便あたりで一番多く釣った人(竿頭)の匹数を平均した「平均竿頭」で数の勢いを、記録された最大サイズで型を見る。

ポイント 出船数 平均竿頭 竿頭の最高 最大サイズ
猿島沖59219.4 本90 本144 cm
走水沖41324.9 本62 本144 cm
観音崎沖38622.0 本90 本144 cm
第二海堡まわり7112.4 本61 本138 cm
八景沖3715.6 本62 本133 cm
大貫沖2013.2 本39 本132 cm

※ 2025 年 1 月〜 2026 年 6 月に、東京湾のタチウオ便が「釣り場」として記録した地名を集計。 「平均竿頭」は各便の最高匹数(船中で一番釣った人の数)の平均、「竿頭の最高」はその中でいちばん伸びた 1 便の数字。 出船数の少ない下 3 か所は参考値。

表を一言でまとめると、こうなる。 件数がいちばん多い(=いちばん通われている本命)のが猿島沖1 便あたりの数がいちばん出るのが走水沖大型と竿頭 90 本級の爆発力があるのが観音崎沖。 3 か所は横並びの選択肢というより、性格の違う「役割分担」だと思っておくと選びやすい。

猿島沖 ─ 迷ったらここ、の本命

東京湾のタチウオでいちばん出船数が多いのが猿島沖。 横須賀・猿島の周辺で、川崎・横浜・大津あたりの多くの船が真っ先に向かう定番だ。 平均竿頭は 19.4 本と、爆発力では走水・観音崎にわずかに譲るが、船数が多いぶん出船枠を取りやすく、群れが入れば安定して数が出るのが強み。

この場所に足しげく通っているのは こうゆう丸(大津)鴨下丸(横浜)中山丸(川崎)あたり。 「まずタチウオを 1 本掛けたい」「初めての東京湾タチウオ」という人は、迷ったらここでいい。

走水沖 ─ 数がいちばん出る

1 便あたりの数でトップなのが走水沖。 平均竿頭 24.9 本は 3 大ポイントで最も高く、群れが濃く入る日は竿頭で 30 〜 40 本という数釣りになる。 大アジで有名な海域だが、タチウオの数釣り場としても屈指だ。

通っているのは 中山丸(川崎)鴨下丸(横浜)品川ひらい丸(品川)など。 とにかく本数を稼ぎたい・数釣りを楽しみたいときの第一候補になる。

観音崎沖 ─ 大型と「真冬の爆発」

観音崎沖は東京湾の出口(湾口)にあたる深めのポイント。 平均竿頭 22.0 本と数も走水に迫るうえ、竿頭 90 本という 3 大ポイント最高の爆発を記録しているのがここだ。 水深があるぶん指幅 4 〜 5 本級の良型・大型が出やすいのも特徴で、シーズンによっては 140 cm 超えの「ドラゴン」も混じる。

後述するが、観音崎沖は真冬(1 月)にいちばん化ける。 こちらも こうゆう丸(大津)中山丸(川崎)鴨下丸(横浜)が主力。 「型を狙いたい」「一発大釣りに賭けたい」ならここが面白い。

脇役ポイント:夏限定の第二海堡、湾奥寄りの八景・大貫

3 大ポイント以外にも、時期を絞れば効く行き先がある。 第二海堡まわりは初夏〜真夏(5 〜 8 月)だけ動く夏限定ポイントで、平均竿頭こそ 12 本台と控えめだが、この時期に群れが着くとまとまって釣れる。 八景沖・大貫沖は湾のやや奥寄りで出船数は少なめ。近場で手軽に、というときの選択肢だ。

※ 「第二海堡」は史跡保護のため上陸・接近が制限されている構造物。ここでは「その周辺海域を釣り場として記録した便」をまとめた呼び名として使っている。

季節で「釣れるポイント」は動く

同じ東京湾でも、月が変わると強いポイントが入れ替わる。 2025 年以降の月別・平均竿頭を 3 大ポイントで並べると、性格の違いがはっきり出る。

猿島沖 走水沖 観音崎沖
1 月24.423.428.6
6 月15.519.414.9
7 月21.237.224.5
8 月25.127.025.5
9 月24.826.529.6
10 月29.826.834.4
12 月30.834.726.8

※ 数字は各月の平均竿頭(本)。出船数が一桁と少ない月(春の端境期など)は変動が大きいため省いた。

読み取れる季節の性格は 3 つ。 まず盛夏(7 月)は走水沖が突出して、竿頭平均 37 本という数釣り。 次に秋(9 〜 10 月)〜真冬(12 〜 1 月)は 3 か所ともハイシーズンで、なかでも観音崎沖は 1 月に 28.6 本、10 月に 34.4 本と、深場らしく晩秋〜真冬に一段強くなる。 逆に春(3 〜 5 月)はどこも落ちる端境期で、タチウオを本命に狙うなら避けたい時期だ。

2026 年シーズンの入り口(6 月末時点)

2026 年も 6 月後半から夏の数釣りモードに入りつつある。 直近では走水沖・観音崎沖・猿島沖のいずれも竿頭 20 〜 40 本の日が出始めており、例年どおり7 月にかけて走水沖の数釣りがピークへ向かう流れだ。 梅雨明け以降は第二海堡まわりも動き出すので、近場でまとまった数を狙う選択肢も増える。

2026 年の狙い目

ポイント選びの判断軸を整理しておく。最新の出船と釣果は各ポイント・魚種ページで確認できる。

2026 年・東京湾タチウオのポイント選び
  • 迷ったら/初めてなら猿島沖(出船数最多で枠が取りやすく安定)
  • とにかく数を釣りたい・盛夏(7 月)なら走水沖
  • 型(指 4 〜 5 本)や一発大釣り・秋〜真冬なら観音崎沖
  • 初夏〜真夏に近場でまとめたいなら → 第二海堡まわり(5 〜 8 月限定)
  • 春(3 〜 5 月)は端境期。数を求めるなら夏以降まで待つのが無難
  • 最新の出船予定は東京湾のタチウオ釣果から、各船の予約状況と合わせて確認

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