6月の東京湾タチウオ、型を狙うなら天秤かテンヤか 3シーズン分のデータで読む仕掛け選択
6月に入って東京湾のタチウオ出船が本格化した。どうせ釣るなら指4本以上の大型を持ち帰りたい ── そう考えたとき、天秤仕掛けとテンヤのどちらが有利なのか。 つりれぽ!に溜まった 2024〜2026年6月の251件の釣果記録と、 船宿が実際に残した「天秤○本、テンヤ○本」という仕掛け別コメントを並べてみた。
1. 6月のタチウオ、どのサイズ帯が中心か
まず数字から始めよう。2024〜2026年6月の釣果記録のうち、サイズが報告されていた 251件を集計すると、平均 92.3 cm、中央値 92.5 cm。 80〜100cm 帯が全体の約8割を占め、メーターオーバー(100cm 以上)は約6件に1件の割合で出ている。
「タチウオの指◯本」という表現との対応では、80〜100cm がざっくり指3〜4本弱、 メーターオーバーが指4〜5本クラスにあたる。 6月は東京湾のタチウオが解禁直後で、「数は出る・型は当たりはずれがある」という季節感と一致している。
2. 今シーズン(2026年)はやや小ぶりの傾向
年別に6月の平均サイズを比べると、2024・2025年が95cm前後だったのに対し、 2026年6月前半(〜19日時点)は87cm台とやや落ち着いている。
「サイズが小さくなった」というより、例年より少し控えめのレンジで動いているというのが正確な読み方だ。 2026年春は尾数そのものが渋い傾向があったが、 6月に入ってからは出船数は増えており、型も回復傾向を見せている船宿もある。
※ 2026年は6月19日時点の集計のため、月後半のデータが加わると平均が変動する可能性があります。
3. 天秤とテンヤ、船宿の記録から傾向を読む
うちのデータには「天秤とテンヤの釣果を別々に記録している船宿」が複数あった。 統計として断定するには件数が少ないが、傾向として読める事例を並べる。
船宿がテンヤ/天ビンの釣果を別行で記録。複数回の比較でテンヤの上限サイズが5cm前後高い傾向がある。
2026-06-13「かけてメーターオーバー多くなり最大130cm GET!テンヤ・天秤好きな方でご予約を」。両仕掛けで受付中。
「トップはテンヤ釣り!天秤釣り!2名様」と同日記録。この日はサイズ帯・釣果数ともに差がなかった。
「天秤、テンヤともに触り数は多いので打率次第でまだまだ伸びしろあります」。活性が高い日は差が出にくい。
複数の事例を並べると、テンヤの方が大型が出やすい傾向はあるが、 「天秤だと釣れない」わけでは決してない。石川丸のように同日に天秤・テンヤ両方でトップが並ぶ例も多い。 「業界通説に沿った事例が多い」というのが正直なところで、絶対的な差というより どちらが大型を引き出す確率を少し上げるか、という話だ。
4. なぜテンヤに大型が食いやすいとされるのか
テンヤは、サンマやイワシを一匹(または半身)まるごとワイヤーで固定してアピールする仕掛け。 大きなエサのシルエットが大型の捕食スイッチを押しやすい、 というのが現場で広く共有されている考え方だ。 大きな獲物をひと呑みにするのは、エネルギー効率の観点から大型魚が好むパターンでもある。
対して天秤仕掛けは、切り身を小さめに使い、 1〜2m の長ハリスでエサを自然に漂わせる。 食い渋る日や小型が混じるシーズンでも手堅く数を出しやすく、 「ボウズは絶対嫌」という日には頼りになる。
- とにかく型狙い、メーターオーバーを持ち帰りたい → テンヤ
- 食い渋りに対応しつつ数も出したい → 天秤(またはリレーで両方)
- 初めての船タチウオ → 天秤の方が操作がシンプルで入りやすい
- 船宿がどちらでも受付中と告知している → 両方持参して当日の活性で切り替える
走水・鴨居エリアの船宿(関義丸・むつろく・石川丸など)は「テンヤ・天秤どちらも可」と 告知しているケースが多い。迷ったらまず船宿に「今日はどちらが有利ですか?」と聞くのが最速だ。
5. 6月のタチウオ、出船が多い船宿
2024〜2026年の6月に最も多くタチウオ出船を記録している船宿を並べた。 三浦半島東(大津・鴨居・走水)と内房(富津)が件数の多くを占めている。
| 船宿 | 港 | エリア | 6月の出船数 |
|---|---|---|---|
| ひらの丸 | 富津 | 内房 | 55 便 |
| こうゆう丸 | 大津 | 三浦半島東 | 52 便 |
| 鴨下丸 | 横浜 | 東京湾 | 21 便 |
| つり幸 | 川崎 | 東京湾 | 17 便 |
| 一之瀬丸 | 横浜 | 東京湾 | 15 便 |
| 庄三郎丸 | 平塚 | 相模湾湘南 | 14 便 |
※ 出船数はつりれぽ!が収集した2024〜2026年6月のタチウオ釣果レコード数。 便数そのものではなく「釣果が確認できた出船」の件数です。
ひらの丸(富津)はタチウオ船の出船密度が高く、内房からのアクセスで人気。 こうゆう丸(大津)は三浦半島東エリアでの常連船。 走水エリアは教至丸・関義丸・むつろくが近接しており、当日の海況情報を共有しながら動けるのが強みだ。
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