船から狙うキハダ
─ コマセとエビング2系統、
相模湾・三浦・内房の違い

夏から秋にかけて相模湾・三浦半島・内房を沸かせる大物、キハダマグロ。 船釣りの仕掛けは大きく 「コマセ釣り」「エビング」 の2系統に分かれる。 本ガイドでは両方の基本を押さえたうえで、三浦半島南・相模湾東・相模湾湘南・内房・伊豆半島の違いをまとめる。

仕掛け①:コマセキハダ(テンビン+長ハリス)

ビシにオキアミを詰めて指示ダナまで沈め、テンビンの先に長ハリスを結んで付け餌を煙幕に同調させる王道の釣り方。 キハダは引きが強烈なうえ長時間のやり取りになるため、ハリスは太め、竿とドラグの余裕が釣果を分ける。

項目標準セッティング
竿キハダ・カツオ用スタンディングロッド 2m前後
リール中〜大型電動(PE6〜8号が300m巻ける機種)
道糸PE 6〜8号
ビシプラビシ・アルミビシ 80〜100号
ハリスフロロ 20〜26号、3〜6m(時期・型で調整)
むつ針16〜18号 もしくはサークルむつ2/0〜3/0
オキアミ(船宿支給が多い)

仕掛け②:エビング(テンビン+ジグ+専用ワーム)

テンビンにメタルジグをセットし、その先にエビング専用ワームを結ぶルアー寄りの釣り方。 コマセを使わない分、群れの上を丁寧に探る釣りになる。

項目標準セッティング
竿エビング専用 もしくはマグロ対応ジギングロッド 6〜7.5ft
リールスピニング8000〜14000番
道糸PE 4〜5号(300m以上)
リーダーフロロ 20〜30号、3〜4m
テンビンエビング用ストレートテンビン 40cm前後
ジグ+ワームメタルジグ150〜300g+エビング専用ワーム

基本の狙い方

コマセキハダは 指示ダナを厳守 しつつ、竿を大きく上下させてコマセを振り出し、 ハリス分を巻き上げて付け餌を同調させる。アタリは 「ガクッ」と重くなってそのまま持っていかれることが多く、 即合わせせず竿の弾力に任せて巻き始めるのが基本。長時間のファイトになるため、ドラグ設定を出船前に必ず確認しておきたい。

エビングは ワンピッチジャークが基本。ジグを指示ダナまで落とし、ハンドル1回転で竿を1回しゃくる動きを繰り返してワームを跳ねさせる。 ヒットの瞬間は明確な「ガツン」というアタリで、こちらは即合わせでよい。

エリアごとの違い

2026年、安定感トップ
三浦半島南
長井

哲夫丸(長井)が7月に入って20kg級を複数回記録し、 2026年シーズン序盤でもっとも安定しているエリア。単発ではなく継続して型が出ているのが強み。

開幕コラムの主戦場
相模湾東・湘南
葉山・平塚

秀吉丸長三朗丸(葉山)、 庄三郎丸庄治郎丸(平塚)が主力。 例年、初物・開幕の便りが最初に届くエリアで、出船数の選択肢も多い。

合流は最後だが実績あり
内房
勝山

萬栄丸(勝山)は過去2年とも開幕日から30〜40kg級を記録する実力派。 2026年は他エリアより合流が遅かったが、型の実績は関東でも屈指。

黒潮次第で大型
伊豆半島
手石

もき丸・恵丸・くらはし丸(いずれも手石)など、黒潮の接岸具合で早い時期から大型が出るエリア。 相模湾より一足早く型が出ることもあり、序盤の動向を占う指標になる。

季節とベストタイミング

  • 6月下旬〜7月 ─ 開幕期。船中1〜2本の「1本勝負」だが型は最初から30kg超が出ることもある
  • 8〜9月 ─ カツオが数釣りの本番へ。キハダも徐々に本数が増え始める
  • 10月 ─ キハダの釣果日数がもっとも多くなる本番シーズン
  • 11月 ─ 大型(70〜80kg級)が出やすい晩秋のラストスパート

直近の実データによる開幕期の動きは開幕コラム続報コラムで詳しく整理している。

予約と装備

  • 予約:本番の8〜10月は週末を中心に早めに埋まる。型のうわさが出たら即予約。
  • レンタル:コマセ船は電動リール込みで対応する船が多い。エビング船は持参が基本。
  • 必須装備:30〜80kg級を持ち帰るには大型クーラーと保冷剤を多めに。船宿によっては解体・発送サービスもある。
  • 体力対策:長時間のファイトになるためファイティングベルトがあると腕への負担が減る。

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