コラム — 釣況分析

2026年マルイカ後半戦 折り返し後に「数が出るエリア」と「早めに終わるエリア」

公開: 2026 年 6 月 19 日 / 集計対象: 2024 年 〜 2026 年 6 月 19 日

2026 年のマルイカは 5 月に 158 件 と記録的なペースで走り、 6 月に入って 87 件と折り返しを迎えた。 ここから先はエリアによって明暗が分かれる ── 7 月まで粘れるエリアと、6 月末で急に姿を消すエリアが、 過去 2 シーズンのデータではっきり出ている。 後半戦に乗るなら、どこに行くべきか。 3 年分・1,086 件の釣果記録から整理した。

1. 今シーズンはどのくらい「折り返した」のか

まず月別の出船件数を過去 2 年と並べる。 2024 年は 7 月がピーク、2025 年は 6 月がピーク ── 年によって山の位置がずれるのがマルイカの特徴だ。 2026 年は 5 月 158 件と両年を大きく上回る出だしで、 6 月に入って 87 件。前半の好調がどこまで後半に続くかが焦点になる。

2024 2025 2026
3月
16
0
76
4月
26
7
106
5月
26
17
158
6月
42
24
87
7月
57
13
8月
21
4
件数は各月にマルイカ釣果が記録された出船数(収集できた範囲)。2026年7月以降は未集計。

2024 年は 7 月 57 件と 6 月より増えているのが目を引く。 2025 年は 6 月 24 件から 7 月に 13 件と半減し、8 月にはほぼ消えた。 シーズンの長さが年によって違うことが見て取れる ── つまり「6 月だから終わりが近い」とは一概には言えない。 ただしどのエリアにいるかによって大きく変わる、というのが実態だ。

2. 6 月以降、数が出るエリアはどこか

2024〜2026 年の 6 月のマルイカ釣果をエリア別に集計すると、 数の出やすさに明確な傾向がある。

伊豆半島 件数少ないが型が出る
59.9 尾 (5 件)
駿河湾(静浦) 6月でも安定して数が出る
45.5 尾 (35 件)
相模湾西(小田原方面) 穴場・出船少なめ
41.5 尾 (10 件)
相模湾東(葉山・久里浜) 出船密度は最多。7月も継続
29.2 尾 (91 件)
三浦半島東(久比里) 4〜6月に限定
25.7 尾 (6 件)
内房(勝山) 入門・近場向け
21.6 尾 (14 件)
三浦半島南(長井・剣崎) 5〜6月に集中
22.1 尾 (20 件)
相模湾湘南(茅ヶ崎) 型より数
15.2 尾 (18 件)
6月の 1 出船あたり平均尾数(2024〜2026年合算)。括弧内は集計に使った出船数。 尾数は釣果報告の最小〜最大の中間値を 1 出船分として算出。

際立つのは駿河湾(静浦)の安定感だ。 6 月平均 45.5 尾(35 件)と、件数・数ともに上位を保っている。 2025 年 5 月に 44 件・2026 年も 5 月 48 件と毎年コンスタントに出船しており、 「遠いが外さない」エリアとして評価が高い。

相模湾西(小田原方面)は件数こそ少ないが 6 月平均 41.5 尾。 出船数が少ない分、情報が少なくて埋もれがちな穴場エリア。 釣れれば型が揃う傾向がある。

相模湾東(葉山・久里浜)は 6 月 31 件と出船密度が最も高いが、 平均は 29.2 尾と中位。手軽に乗れる分、船数も多く競合も多い。 ただし7 月まで継続するのはこのエリアだけ(後述)。

※ 伊豆半島は 6 月平均 59.9 尾と数字だけ見れば最高だが、集計件数が 5 件と少なく 参考値として扱うのが適切。出船している便を直接確認してから判断してほしい。

3. 過去 2 年の「終わり方」を週単位で見る

「終わりが近い」とはいつのことか。 週ごとの出船件数で 2024 年と 2025 年を並べると、 急落のタイミングが 2 週間ほどズレているのがわかる。

2024 年 2025 年
6/1〜7
7
8
6/8〜14
11
8
6/15〜21
9
4
6/22〜30
15
4
7/1〜7
13
7
7/8〜14
12
6
7/15〜21
7
7/22〜31
5
8/1〜
1
件数は各週にマルイカ釣果が記録された出船数。全エリア合算。
  • 2024 年 6/22 週まで高水準が続き、7/15 週から半減。最終記録日は 7 月 27 日
  • 2025 年 6/22 週に急落(15 → 4 件に相当)し、7/15 週でゼロ。最終記録日は 7 月 13 日。 2024 年より約 2 週間早く終幕した。

2 年とも「6 月後半が分岐点」になっている。 6 月中旬までに乗れれば最盛期の数が期待できるが、 7 月に入ると急速にしぼんでいく ── これが過去 2 シーズンのパターンだ。 2026 年がどちらに近いかはまだわからないが、 「6 月末が実質ラストチャンス」として動くのが無難

7月以降のエリア別見通し(過去 2 年ベース)
  • 7月も継続 相模湾東(葉山・久里浜) ── 2024 年 7/27、2025 年 7/13 が最終。7 月上〜中旬まで細々と続く唯一のエリア(平均 18.9 尾)。
  • 6月末で終了 駿河湾・相模湾西・三浦半島南 ── 2024・2025 年ともに 7 月のデータなし。6 月末が実質ラスト。
  • 6月末で終了 内房・相模湾湘南 ── 2026 年初めて規模感が出てきたエリア。過去データが少なく、2025 年以前は記録なし。

型と平均を取りたいなら駿河湾へ、今週〜来週が最後の機会かもしれない。 7 月以降も乗れるチャンスを残したいなら相模湾東(葉山)を押さえておく。

4. 後半戦の釣り方 ─ 深場で有効な直結に切り替えどき

今シーズンは「深場の年」として始まった。 春先から 150〜200m 台の深い場所に群れが固まり、 直結仕掛けやスッテのプラズノ 11cm 系が多く言及された。

6 月以降もこの傾向は変わりにくい。水温が上がって群れが深場に落ちるほど、 直結仕掛けの方がアタリを出しやすいとされる。 ブランコは浅場・活性高めの日向き、直結は深場・シビアな日向きという使い分けが、 船宿コメントで繰り返し出てくる。

駿河湾・相模湾西に行くなら仕掛けは直結メインで準備し、 ブランコを予備として持っておくのが無難な選択だ。

5. 後半戦に出船の多い船宿

2026 年 4〜6 月の累計出船数が多く、データが揃っている船宿を並べた。 葉山 3 軒(長三朗丸・秀吉丸・五エム丸)が相模湾東を牽引し、 駿河湾は勘栄丸が平均 38.3 尾と頭ひとつ抜けた数字を残している。

船宿 エリア 4〜6月
出船数
平均尾数
長三朗丸 葉山 相模湾東 58 20.9 尾
秀吉丸 葉山 相模湾東 45 17.9 尾
勘栄丸 静浦 駿河湾 43 38.3 尾
五エム丸 葉山 相模湾東 43 16.3 尾
萬栄丸 勝山 内房 36 23 尾
まごうの丸 茅ヶ崎 相模湾湘南 34 12.1 尾
やまてん丸 久比里 三浦半島東 30 23.1 尾
はら丸 長井 三浦半島南 26 12.7 尾

※ 平均尾数は釣果報告の最小〜最大の中間値を 1 出船分として算出。 第八幸松丸(静浦・44 件)は尾数をサイトが掲載していないため集計対象外。

6. まとめ ─ 後半戦の判断ガイド

  • 数よりも型・平均を取りたい、遠征 OK勘栄丸など 駿河湾(静浦)へ。6 月でも平均 45 尾と安定。7 月前に急いで。
  • 穴場で型物狙い相模湾西(小田原方面)。件数が少ない分、情報を拾ってから乗船を決める。
  • 手軽に乗りたい・7 月もチャンスを持ちたい長三朗丸など 相模湾東(葉山)。出船が多く、7 月まで継続する唯一のエリア。
  • 千葉・内房から近場で萬栄丸(勝山)。 平均 23 尾と安定しており、6 月中が狙いどき。

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