2026年春、マルイカは
「深場の年」
2024年ぶりの当たり年、ただし狙い場は例年と違う

春マルイカが本格的に動き出した。直近2週間(5月3日〜16日)に 当サイトで把握できたマルイカ便は 49 出船。 前年同時期(13 出船)の 約3.8倍に達した。 絶対数では 2024 年の最盛期(6月)に並ぶ勢いだ。 ただし今年は狙い場の様子が違う。葉山沖の浅場ではなく、 城ヶ島沖・カメギ根(亀城根)の中深場が主戦場になっている。 3年分のデータでその輪郭を追う。

3年分の月別データで見る今年の特異さ

まずは過去3年分の月別マルイカ便を並べる。集計対象は当サイトが 構造化済みのマルイカ単独便(五目・リレー含むと多少増える)。

2024年 2025年 2026年
1月0019
2月13534
3月16051
📍 4月26783
📍 5月(途中)261754
6月3524
7月4211
8月203
合計(1〜5月)8129241

2024 年は 6〜7月にピークがきた「夏マルイカ年」、 2025 年は通年で 75 便しか拾えなかった不調年だった。 今年は1〜5月でその 2024 年 + 2025 年の合計より多い 241 便。 ピークが前倒しになっているのか、夏まで継続するのかは 現時点では判断材料が揃わないが、出だしの勢いは過去3年で頭1つ抜けている。

※ 2025 年の絶対数の少なさは「マルイカ便を出す船宿が少なかった」のと 「当サイトの収録船宿が当時より少なかった」が混ざっている可能性がある。 後述する出船率での比較も合わせて見てほしい。

「直近2週間で前年比3.8倍」は本物か

絶対数だけで判断すると船宿カバレッジの拡大に騙される。 そこで 全船宿の総出船数に対するマルイカ便の比率 を 計算した。当サイトが取れた全出船を分母に置く。

期間 全出船数 マルイカ便 出現率
2026年5月3日〜16日1,088494.5%
2025年同時期(4/26〜5/23)1,828130.7%
2024年同時期(4/26〜5/23)1,576281.8%

出現率で見ると、今年は 4.5% ─ 2024 年の 2.5 倍、2025 年の 6 倍。 相対値で見ても今年の春は明確に厚い。 収録カバレッジの影響を割り引いても、現場で「マルイカが熱い」と 言われている肌感覚と数字は一致している。

どこで釣れている? ─ 葉山沖から城ヶ島沖へ

今年いちばん特徴的なのは 釣り場の変化 だ。 マルイカといえば葉山沖の砂泥底というのが関東の定番だが、 今年4〜5月の出船データは葉山沖を素通りして 城ヶ島沖・カメギ根に集中している。

釣り場 2025年4-5月 2026年4-5月
📍 城ヶ島沖598
📍 カメギ根(亀城根)073
葉山沖(〜佐島・秋谷)350
剣崎沖010
茅ヶ崎沖05

去年の春は葉山沖一帯(葉山〜佐島〜秋谷)の浅場で 35 便。 今年はその葉山沖がゼロで、代わりに 30km ほど南西に下った 城ヶ島沖・カメギ根が 171 便の主戦場になっている。 浅場で再現性のある反応が見つからず、群れを追って深場まで 足を伸ばしているのが現状のようだ。

水深が大きく変わった ─ 例年の20m前後から今年は60〜70m

釣り場の変化に応じて、出船記録に出てくる水深も 明確に違うレンジに移っている。

水深が分かる出船 典型的な水深 水深の幅
2024年13620m前後12〜125m
2025年6220m前後14〜95m
📍 2026年17160〜70m40〜110m

過去2年が「20m前後の浅場マルイカ」だったのに対し、 今年は 50m を切る出船がほぼ無い。真ん中をとった水深はおよそ 68m。 従来のマルイカタックル(軽い鉛スッテと細目の道糸)では 潮を受け切って底が取れない場面が出てくるレンジだ。 実際に船長コメントを読むと、 40〜50m ラインに反応の主体が乗ってきているという観察が 多く、底ベタというよりは中層〜底物のスッテブランコで 拾っていく釣り方が機能している。

好調船はここ ─ 葉山三船が引き続き主役

ホームの釣り場は変わっても、出船数で他を引き離しているのは 葉山の老舗3船だ。マルイカに強い船宿が今年も主役を張っている。

数 No.1
長三朗丸(葉山)
4-5月の出船 82便 主な釣り場 城ヶ島沖

前年同期9便から大きく伸ばし、今年の春マルイカの牽引役。 5月10日の便ではトップ49〜59杯まで上げた日も。

中深場で安定
五エム丸(葉山)
4-5月の出船 40便 主な釣り場 カメギ根・城ヶ島西沖

ハモノ(青物)に食われる場面が多いと船長コメントに繰り返し 出てくる船。それでも 4-5回連チャンで乗せる流しもあり、 5月13日にトップ54杯。

ムギイカ混じり
秀吉丸(葉山)
4-5月の出船 35便 主な釣り場 カメギ根

40〜50mラインのムギイカ(スルメイカ若魚)混じり便。 マルイカ単独より総数が出やすく、お土産確保力が高い。

新顔・湘南
まごうの丸(茅ヶ崎)
4-5月の出船 18便 主な釣り場 カメギ根

前年・前々年はマルイカ便の記録が無かった船宿。 今年から本格参入し、葉山三船と同じくカメギ根に通っている。

飛び地で爆発
萬栄丸(勝山・内房)
4-5月の出船 13便 サイズ 30〜35cm の良型

内房・勝山からの春マルイカ。5月10日に11〜51杯、 11日に14〜67杯と、相模湾より大粒の良型をまとめた日も。

直近の最高釣果 ─ 5月3日以降のハイライト

直近2週間(5/3〜5/16)のトップ釣果
  • 萬栄丸(勝山):5/11 城ヶ島ではなく内房から、14〜67杯・35cmの良型
  • 長三朗丸(葉山):5/14 城ヶ島沖で 20〜59杯、33cm
  • 大和丸(小網代):5/10 城ヶ島沖で 4〜59杯、28cm
  • 五エム丸(葉山):5/13 城ヶ島西沖で 4〜54杯、28cm
  • 秀吉丸(葉山):5/10 カメギ根で 3〜47杯、26cm

1出船あたりの目安(船中の真ん中をとった匹数)は 17杯(前年同時期は12杯)。 全体の底上げは明らかで、ボウズに近い日は少ない。 ただし船中の 下位と上位の開きが大きいのもデータの特徴で、 「1〜59杯」のような幅広レンジが珍しくない。 ハモノに食われる場面が多く、誘い方とリズムでスソ・トップが 分かれているのが現場の声だ。

船長コメントから読む今年の特徴

当サイトでは船長コメントを AI 要約して保存している。 今年4〜5月分を通読すると、以下の3つのキーワードが繰り返し出てくる。

反応山盛り

「群れは見えるが触りが渋い」「反応規模良いが活性高くて乗っても食われる」など、 魚探に映る反応の規模は大きいのが今年。 問題は群れの密度ではなく、ハモノ(青物・サワラ等)の介入と、 活性が高すぎて速い動きをするイカの掛けにくさだ。

ハモノに食われる

「乗っても食われる」「ハモノ活発」というコメントが 5月の半数以上の便に登場。 イカの活性が高い分、外敵側も活性が高いという春らしい現象。 ドラグ調整と回収速度で被害を最小化する対応が必要。

ムギイカ混じり

40〜50m ラインでは ムギイカ(スルメイカ若魚)が 一定割合混じる便が増えている。マルイカ単独便を狙うと 外道扱いだが、総数で見れば嬉しい混獲。 スッテの号数とブランコ仕掛けの間隔を調整して両狙いに 振った船もある。

まとめ:行くなら今、ただし「深場」の準備を

  • 2026 年春のマルイカ便は 1〜5月で 241 便。2024年・2025年を大きく上回り、出現率も前年の 6倍に到達
  • 主戦場は葉山沖ではなく 城ヶ島沖・カメギ根。1日の出船で 30〜80km の遠征が標準
  • 水深は 50〜80m の中深場がメイン。例年の浅場用タックルだけで行くと底が取れない場面が出る
  • 好調船は 葉山三船(長三朗・五エム・秀吉)が主役。湘南のまごうの丸(茅ヶ崎)、内房の萬栄丸(勝山)が新顔
  • 外敵(ハモノ)に食われる場面が多く、誘いとリズムでスソ・トップが分かれやすい。ムギイカ混じりは想定内で
  • 5月後半〜6月にかけてさらにピーク継続が期待できる出だし。2024 年は 6〜7月が本番だったため、まだ早期段階の可能性が高い

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釣れたら持って帰ろう

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