カワハギは釣れている、
船が出ていないだけ
─ 竹岡沖でチビハギ開幕、9月の船は青物へ
みのすけ丸(久比里)が9月10日、 竹岡沖で竿頭29枚。今年生まれの小型が一気に入った、秋のカワハギらしい一日だった。 ところが去年の同じ時期にカワハギ船を出していた7軒を追うと、 出船そのものは減っていないのに、カワハギ船だけが42便から10便へ減っている。 釣れていないわけではない。船が別の魚に行っている。
同じ7軒で、カワハギ船が42便から10便へ
2025年の9月1日〜14日にカワハギ船を出していた船宿は7軒、合計42便だった。 この7軒が2026年の同じ2週間に出したカワハギ船は、合わせて10便しかない。 しかも減った理由は「休んでいるから」ではなく、7軒とも普通に船を出している。
| 船宿 | 港 | 2025年 | 2026年 | 2026年の出船 |
|---|---|---|---|---|
| みのすけ丸 | 三浦半島・久比里 | 20 便 | 9 便 | 16 便 |
| 五エム丸 | 相模湾・葉山 | 6 便 | 0 便 | 18 便 |
| ムツ六釣船店 | 三浦半島・大津 | 5 便 | 1 便 | 7 便 |
| 石川丸 | 愛知・師崎 | 5 便 | 0 便 | 12 便 |
| 長崎屋 | 東京湾・横浜 | 3 便 | 0 便 | 18 便 |
| 深田家 | 相模湾・佐島 | 2 便 | 0 便 | 2 便 |
| あまさけや丸 | 三浦半島・三崎 | 1 便 | 0 便 | 11 便 |
9月1日〜14日のカワハギ船の数。いちばん右は同じ期間に出た全部の船の数(魚種を問わない)。
五エム丸は18便、長崎屋も18便、あまさけや丸は11便出している。 それでいてカワハギ船は1便もない。同じ船宿が、同じ2週間に、去年はカワハギに行き、今年は行っていない。
では、その船はどこへ行ったのか
9月1日〜14日の釣果報告で、各船が何を狙っていたかを数えるとはっきりする。 五エム丸はホンガツオ7便・キハダマグロ4便・アマダイ4便。 あまさけや丸はワラサが15便でほぼ専業状態。 長崎屋はマダコ10便・シロギス8便、 ムツ六釣船店と師崎の石川丸はタチウオ中心だ。
相模湾・三浦の青物が良すぎる、というのが実際のところだろう。 松輪の瀬戸丸は9月4日に今季初のワラサ船を出して船中3〜18本、2.5〜4.2kg。 9月10日も3.2〜4.7kgが上がっている。同じ日にカワハギ船も並走させているが、 1隻しかない船宿なら、どちらを出すかは選ばざるを得ない。
水温が23℃に落ちた日、釣り場が竹岡沖へ動いた
カワハギ船を出し続けている久比里勢の報告を日付順に並べると、秋が来た瞬間がわかる。 山下丸の記録では、水温は8月下旬に27℃、 9月1日〜8日は25℃、9月10日に24℃、そして9月11日から23℃。 釣り場も、それまでの鴨居沖・久里浜沖から9月11日にそのまま竹岡沖へ移っている。
みのすけ丸はそれより1日早く、9月10日に竹岡沖へ入った。船長の報告によれば、 今年生まれの小型が一気に入ってきたのがこの日で、釣果は3〜29枚。 翌11日は12〜17枚、12日は1〜21枚と続いた。竹岡沖の開幕は9月10日と見ていい。
- 2025年9月(20便)は、いちばん釣れた人の枚数がおおむね11〜12枚
- 2026年9月(9便)は15枚前後で、9月10日には29枚まで伸びた
- つまり釣れ具合は去年を上回っている。船の数だけが減っている
いま行くならどこか
9月前半にカワハギ船が立っているのは、久比里(みのすけ丸・山下丸・ やまてん丸)、松輪(瀬戸丸)、長井(儀兵衛丸)といった 三浦半島勢と、内房の早川丸(洲崎)・ 宝生丸(勝山)・加平丸(上総湊)あたり。 早川丸は9月12日に4〜32匹と、この2週間でいちばんの数を出している。
サイズは15〜33cm。小型が交じり始めたぶん、針を小さめに振る判断が要る時期でもある。 去年の実績ではカワハギの便数は10月・11月に伸びて11月が最多だったので、 いま出ている船は「早い」というより「例年どおり」。本番は10月以降だ。
まとめ
- 去年9月前半にカワハギ船を出していた7軒の、今年の同時期のカワハギ船は42便→10便
- 7軒とも出船はしている。行き先はワラサ・タチウオ・カツオ・マダコに移っている
- 竹岡沖は9月10日に小型が入って開幕。釣れ具合はむしろ去年を上回る
- 船を選べば今からでも十分楽しめる。ただし本番は10月以降
船宿の釣果報告を集計したもので、報告が出なかった日は数に入らない。 また、狙って出していても釣果ゼロで報告が出ない日は「その魚の船」として数えられない点に注意してほしい。