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石川の船宿の選び方
能登は内海のアオリイカとアジ、
金沢は夏の夜のイカと秋のヒラメ

石川の船釣りは、能登半島の内側の穏やかな海と、金沢・加賀の外海で顔ぶれががらりと変わる。 能登の船は、9 月 15 日に始まるアオリイカと、夏の夜のアジが二本柱。 金沢の金石と加賀市の塩屋の船は、夏の夜のケンサキイカ、秋のヒラメと夜のアオリイカ、冬の青物と、季節ごとに釣りものを切り替える。 報告の多い 7 隻を中心に、季節と狙いものから船の選び方を整理する。

石川の一年

時期主役報告に出てくる割合など
12〜2 月 ブリ・ヒラマサなどの青物 12 月に 23%、1 月に 19%。ジギングが中心
4〜5 月 マダイ 5 月に 29%。タイラバの季節
5〜8 月 アジ(能登の夜) 穴水・七尾の夜の便。明かりを灯して狙う
6〜8 月 ケンサキイカなどのイカ 6 月に 36%、7 月に 33%。夜のイカメタル
9〜11 月 アオリイカ 10 月に 61%。能登は 9 月 15 日から
9〜10 月 ヒラメ(金沢沖) 9 月に 11%。小魚を掛けて食わせるタテ釣り

※ 当サイトで収集している石川の船宿の釣果報告(2024 年 1 月〜2026 年 9 月)のうち、その魚が出てくる報告の割合。予約の案内など、釣果の書かれていない報告も分母に含む。

一年でいちばんはっきりした山は、秋のアオリイカだ。10 月は報告の 61% にアオリイカが出てくる。 夏は夜のイカ釣りが中心で、6〜8 月は報告の 3 割台にケンサキイカなどのイカが出てくる。 春はマダイ、冬は青物と、イカの合間を魚が埋める形になっている。

エリアごとの顔ぶれ

エリア船宿港得意な釣り
能登(穴水・宇出津・七尾) アルベルト・フィッシングサービス 穴水 秋のアオリイカ(ティップラン)、春〜夏のマダイ(タイラバ)、夏のクロダイ(ルアー)、キジハタ・カサゴ
能登(穴水・宇出津・七尾) 航心丸 穴水 夜のアジ(バチコン=おもりを海底に置き、その上の針で狙う仕掛け)、秋のアオリイカ
能登(穴水・宇出津・七尾) 海樹 宇出津 秋のボートエギング(アオリイカ・コウイカ)、夏のアジ
能登(穴水・宇出津・七尾) 幸進丸 七尾 夜のアジ、マダイ、キジハタ、秋のアオリイカ、冬のブリ・ハマチ
加賀(金石・塩屋) 海龍丸 金石 夏のイカメタル(ケンサキイカ)、秋のタテ釣り(ヒラメ・ヒラマサ)と夜のアオリイカ、冬のアジ
加賀(金石・塩屋) RISE 金石 春のマダイ、夏のイカメタル、秋の夜のティップラン、冬は富山湾のタチウオ
加賀(金石・塩屋) I marin 塩屋 夏の夜のケンサキイカ、春のタイラバ(マダイ)、冬のジギング(ヒラマサ・ブリ)
  • 能登(穴水・宇出津・七尾):能登半島の内側の、波の穏やかな海。アオリイカと夜のアジ、根魚の船が並ぶ
  • 加賀(金石・塩屋):金沢の金石と、加賀市の塩屋。外海に面していて、夏の夜のイカと、秋〜冬の大物が得意

※ 報告の多い船を中心に 7 隻を挙げた。得意な釣りは報告に多く出てくる魚や便を書いたもので、船宿が出している便のすべてではない。 宇出津の海樹は 2026 年 7 月から追い始めた船。

能登:穴水と七尾は、アオリイカと夜のアジ

穴水のアルベルト・フィッシングサービスは、2024 年からの報告が 400 件を超える能登の代表格。 秋は 9 月 15 日の解禁からアオリイカのティップランで、2026 年の解禁日はいちばん釣った人で 70 杯以上だった。 アオリイカの前の春から夏は、タイラバのマダイや、水面に浮かせたルアーでクロダイを狙う「チニング」の便を出している。 アオリイカの時期と釣れ方は能登・金沢のアオリイカにまとめた。

同じ穴水の航心丸と、七尾の幸進丸は、 5 月ごろから夜のアジの便を出す。幸進丸は 2026 年 5 月に、こんなにアジが釣れる年は久しぶりと書き、6 月の夜の便ではキジハタやマダイも混じった。 7 月後半からは夜のアカイカ(北陸ではケンサキイカをこう呼ぶことが多い)、冬はブリ・ハマチを狙う便もある。夜のアジ釣りは能登・穴水のナイトアジで詳しく書いた。 能登町宇出津の海樹は、秋のボートエギング(小型の船からエギ=イカ用の疑似餌を投げて狙う釣り)でアオリイカとコウイカを狙う。

能登の港は、2024 年元日の能登半島地震の影響を受けた。船宿の報告にも復旧の様子がつづられている。港の施設や出船の状況は、予約の前に船宿へ確かめておきたい。

金沢・加賀:夏の夜のイカ、秋のヒラメ、冬の青物

金石の海龍丸は、2024 年からの報告が 600 件を超え、石川でいちばん報告の多い船。 夏は夜のイカメタル(明かりでイカを寄せ、おもり付きの疑似餌=スッテで狙う釣り)でケンサキイカを狙い、2024 年 6 月 1 日は 50 杯ほどだった。 9 月にイカメタルを終えると、「タテ釣り」に切り替える。海にいるイワシなどの小魚を仕掛けに掛け、そのまま大物に食わせる釣りで、 2024 年 9 月 26 日はヒラメ 19 枚、2026 年 9 月 12 日はヒラメ 22 枚に、サワラやキジハタも混じった。夜はアオリイカの便も出している。

同じ金石のRISEは、春のマダイ、夏のイカメタル、秋の夜のティップランと季節で釣りものを替え、冬は富山湾まで足を延ばしてタチウオを狙う。 塩屋のI marinは、夏の夜のケンサキイカの便が多く、春はタイラバ、冬はジギングでヒラマサを狙う。 2024 年 5 月 11 日のタイラバ便では、70cm 超えを頭にマダイが船全体で 17 枚上がった。

釣りたい魚から選ぶ

石川の船の選び方の目安
  • アオリイカ:9〜11 月。能登ならアルベルト・フィッシングサービス、航心丸、海樹。金沢の夜なら海龍丸、RISE
  • ケンサキイカ:6〜8 月の夜のイカメタル。海龍丸、I marin、RISE
  • アジ:5〜8 月の夜。航心丸、幸進丸
  • ヒラメ:9〜10 月の金沢沖のタテ釣り。海龍丸
  • マダイ:4〜5 月のタイラバ。I marin、RISE、アルベルト・フィッシングサービス
  • ブリ・ヒラマサ:12〜2 月のジギング。I marin、幸進丸

これからどうなりそうか

10 月半ばの今は、能登はアオリイカ、金沢は夜のアオリイカとヒラメのタテ釣りが中心。 アオリイカは 10 月の終わりから型が上がり、12 月の初めに終わる。そのあとは冬の青物のジギングの季節で、12 月は報告の 2 割余りにブリやヒラマサが出てくる。 冬の日本海は北西の季節風で時化る日が多いので、出船できる日は限られる。予約した日の出船判断はこまめに確かめておきたい。

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