能登・穴水のナイトアジ
バチコンで狙う日本海の夜、
40cm台の金アジと70cmマダイ

石川・能登の穴水から出る航心丸は、 金曜の夜を中心に「バチコン」でアジを狙う船宿だ。 2026年6月28日には40〜43cmの大きめのアジに金アジが交じり、6月7日のチャーター便では70cmのマダイまで浮いた。 石川はまだ釣果の収集を始めたばかりで手元にあるのは1隻・10出船分だけだが、 そこに写っている「能登の夜アジ」という釣りものを紹介したい。

バチコンという釣り ─ 夜の船でアジをルアーで釣る

「バチコン」は船からのアジングを指す呼び名で、オモリを先に付けた仕掛けの先に細いハリスとジグヘッドを結び、 小さなワームでアジを誘う釣り方だ。エサを撒いて寄せる従来のアジ釣りと違い、 1匹ずつアタリを取って掛けていく手返しの釣りになる。夜に灯りを焚いてアジの群れを浮かせるため、 出船は夕方から夜が中心になる。

航心丸が構える穴水は、 能登半島の内側、七尾湾の奥まった位置にある港だ。手元の記録では、 金曜の夜に出るナイトアジ便がこの船の軸になっている。 6月11日には富山から来た釣り人と地元の常連をそれぞれ乗せて2便を出しており、 県外から足を運ぶ対象になっていることがうかがえる。

この夏の10出船を並べてみる

当サイトが石川で拾えている記録は、2026年6月から7月にかけての10出船分。 数字が残っているものは多くないが、その晩どんな海だったかは読み取れる。

日付 船宿(港) 便・釣りもの 釣果報告から
6/6 航心丸(穴水) 夜・バチコン 金曜の夜アジは反応が途切れず、予定を切り上げて帰港するほどの当たり日。マダイも交じった
6/7 航心丸(穴水) チャーター便 アジが数・型ともに上々。70cm のマダイまで浮いた
6/11 航心丸(穴水) 夜・2便 富山からの釣り人と地元客をそれぞれ乗せた 2 便。タイミングが噛み合うと入れ食いに
6/15 航心丸(穴水) 夜・バチコン 例年ほどの数ではないが納得の一晩。後半になって手が止まらなくなった
6/21 航心丸(穴水) 夜・エサ釣り 金曜はエサ釣りが手堅い結果。翌土曜は大荒れで欠航
6/27 航心丸(穴水) 夜・バチコン 荒れ模様のなかを出船。雨に降られながら最後まで竿を出した
6/28 航心丸(穴水) 夜・バチコン アジ 40〜43cm。数は例年よりやや少なめでも、金アジ混じりの太い魚が揃った
6/29 航心丸(穴水) チャーター便(3 名) マダイ 40〜50cm。爆発はしなかったが中身の濃い一日
7/7 航心丸(穴水) 昼ヒラマサ+夜アジ 昼はサメに横取りされる一幕。夜は暗くなってからアジが連発し、大型マダイも上がった
7/12 航心丸(穴水) 夜アジ+昼の青物 金曜の夜アジは静か。土曜の昼はタヌキやマフグ中心で、10kg 級ヒラマサはバラシ

※ 2026年6〜7月の石川・能登エリア(航心丸1隻)の釣果報告より。 サイズはその日いちばんの魚を含む数字が中心で、乗船者全員の平均ではありません。 匹数が公表されていない日が多いため、この表では釣果の内容を文章で示しています。

並べて見えてくるのは、「数が出る晩」と「型で楽しませる晩」がはっきり分かれていること。 6月6日は終始アジのアタリが続き、予定を切り上げて港へ戻ったほどの一晩だった。 一方で6月28日は「例年よりやや数は少なめ」と正直に報告しつつ、 上がったアジは40cm台の良型で、脂ののった金アジが多く交じったという。 どちらの晩を引くかは行ってみないと分からない ── それがこの釣りの面白さでもある。

夜アジだけじゃない ─ マダイと、逃した10kg

能登の夜の船は、アジだけを釣って帰るわけではない。 6月7日のチャーター便では70cmのマダイが上がり、6月29日には3名のチャーターで40〜50cmのマダイが顔を出した。 7月7日の夜便でも、暗くなってからアジが連発したうえに大型のマダイが混じっている。 アジ狙いの細い仕掛けに大ダイが食ってくる緊張感は、この釣りの見どころのひとつだ。

昼の便に目を向けると、狙いはヒラマサになる。ただし7月は苦い記録が続いた。 7月7日は掛けた魚をサメに横取りされる場面があり、7月12日には10kg級のヒラマサを掛けながら痛恨のバラシ。 能登の海に大型青物が回っていることだけは、この2日がはっきり示している。

能登・穴水の夜アジに行くなら
  • 主役はバチコン。ライトなアジングロッドとジグヘッド、ワームを用意して臨みたい。エサ釣りの便が出る日もある
  • 暗くなってからスイッチが入る展開が複数の日で見られる。序盤が静かでも粘る価値がある
  • チャーター便が組まれた日が2回あり、70cm と 40〜50cm のマダイはどちらもその便で出ている。仲間が集まるなら相談してみたい

気をつけたいのは海況だ。6月21日は金曜に出船できたものの翌土曜は大荒れで欠航、 6月27日も荒れ模様のなかを雨に打たれながらの釣行だった。 日本海側は季節を問わず風が入ると出られない。予約したら前日の告知を必ず確認したい。

石川エリアは収集を始めたばかりで、昨年との比較はできない。1隻の記録だけを見ての話でもある。 それでも、40cm台の金アジ、70cmのマダイ、そして掛けて逃した10kg級のヒラマサ ── 能登の夜と昼にどんな魚がいるのかを知るには、十分すぎる材料が並んでいる。 記録が積み上がる来シーズン、この海がどう見えてくるかを楽しみにしたい。

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