福井の船宿の選び方
若狭はイカの船、越前はマダイと青物
30 隻超の得意な釣りと季節
福井の海は、敦賀から西の若狭と、北の越前に分かれる。 当サイトで釣果を追える船宿は 30 隻を超え、日本海側の県ではいちばん多い。 若狭の船は一年のほとんどを「イカ」で回していて、冬〜春はヤリイカ、夏はマイカ(ケンサキイカ)、秋はアオリイカ。 越前の船はマダイと、ヒラメ・ヒラマサ・ブリの大物が得意だ。季節と狙いものから、船の選び方を整理する。
福井の一年
| 時期 | 主役 | 報告に出てくる割合など |
|---|---|---|
| 1〜4 月 | ヤリイカ | 2 月に 59%。夕方〜夜に明かりで寄せる |
| 3〜5 月 | マダイ | 4 月に 48%。タイラバの季節 |
| 5〜9 月 | マイカ(ケンサキイカ) | 7 月 49%・8 月 47%。夜のイカメタル |
| 9〜11 月 | アオリイカ | 夜のティップラン。9 月が数、11 月が型 |
| 9〜12 月 | ヒラメ・ヒラマサ・ブリ(越前) | 三国沖のタテ釣りやジギング |
※ 当サイトで収集している福井の船宿の釣果報告(2024 年 1 月〜2026 年 9 月)のうち、その魚が出てくる報告の割合。
福井の報告でいちばん目立つのは夏のマイカだ。7 月は報告の 49%、8 月は 47% にマイカが出てくる。 夕方から夜にかけて船の明かりでイカを寄せ、小さなおもり付きの疑似餌(スッテ)で釣るイカメタルが中心で、 若狭大島の海生丸は 2026 年 7 月 23 日の深夜便でいちばん釣った人が 169 杯だった。 春の 4 月はマダイが 48% で、イカ以外の主役はこの時期だ。
エリアごとの顔ぶれ
| エリア | 船宿 | 港 | 得意な釣り |
|---|---|---|---|
| 若狭・東(敦賀・色浜) | 泰丸 | 敦賀 | 夏のマイカ、秋のアオリイカ、冬〜春のヤリイカ、春のマダイ。春のアオリイカのキャスティング便も |
| 若狭・東(敦賀・色浜) | 一美丸 | 敦賀 | マダイ(タイラバ)、マイカ、ヤリイカ、ナイトアオリ |
| 若狭・東(敦賀・色浜) | シーモンキー | 敦賀 | マイカ、マダイ、青物(サワラ・メジロ・ブリ) |
| 若狭・東(敦賀・色浜) | 遊幸丸 | 敦賀 | マイカ、マダイ、アジ・サバ |
| 若狭・東(敦賀・色浜) | 竹宝丸 | 色浜 | マイカ、マダイ、ヤリイカ、アオリイカ |
| 若狭・東(敦賀・色浜) | 敦賀 豊漁丸 | 色浜 | 夏〜初秋のマイカ(イカメタル)、秋のアオリイカのティップラン |
| 若狭・東(敦賀・色浜) | 春定丸 | 色浜 | マイカ、アオリイカ(ティップラン) |
| 若狭・西(小浜・大島・西津) | 海生丸 | 若狭大島 | 夏のマイカ(イカメタル)、秋のアオリイカ(12 月まで)、冬のヤリイカ、湾内のアジ |
| 若狭・西(小浜・大島・西津) | 福丸 | 小浜新港 | 夜のマイカ、ヤリイカ、アオリイカ、アマダイ |
| 若狭・西(小浜・大島・西津) | 直幸丸 | 西津 | マイカ、スルメイカ、ヤリイカ、メダイ |
| 若狭・西(小浜・大島・西津) | 幸翔丸 | 西津 | 五目(レンコダイ・アマダイ)、カワハギとアオリイカの組み合わせ便 |
| 越前(越前・鷹巣・三国) | HOZAN | 越前 | マダイ、冬のヤリイカ(イカメタル)、秋のティップラン |
| 越前(越前・鷹巣・三国) | 鷹王丸 | 鷹巣 | マダイ(タイラバ)、マイカ、青物(ヒラマサ・メジロ・ブリ) |
| 越前(越前・鷹巣・三国) | 神海丸 | 三国 | マダイ、ヒラメ、ヒラマサ |
| 越前(越前・鷹巣・三国) | 海運丸 | 三国 | 秋の三国沖のタテ釣り(ヒラメ・ヒラマサ・マダイ)、玄達瀬のヒラマサジギング |
- 若狭・東(敦賀・色浜):敦賀半島のまわり。報告の数がいちばん多く、イカとマダイの船が並ぶ
- 若狭・西(小浜・大島・西津):小浜湾と大島半島。夜のイカ釣りと、湾内の五目が得意
- 越前(越前・鷹巣・三国):外海に面した越前海岸。マダイと、ヒラメ・ヒラマサ・ブリなどの大物
※ 報告の多い船と特色のある船を中心に 15 隻を挙げた。得意な釣りは報告に多く出てくる魚や便を書いたもので、船宿が出している便のすべてではない。 このほかにも十数隻の船の報告があり、多くは 2026 年に追い始めた船。
若狭・東:敦賀と色浜はイカとマダイ
敦賀の泰丸は、2024 年 1 月から 1,500 件を超える報告を追える、福井でいちばん報告の多い船。 夏はマイカ、秋はアオリイカ、冬から春はヤリイカ、春はマダイと、季節の釣りものをすべて出している。 5 月中旬から 7 月上旬には、昼のキャスティングで春のアオリイカを狙う便もある。 同じ敦賀の一美丸はマダイのタイラバに強く、2024 年 3 月 22 日には 87cm の大ダイが上がった。 色浜の竹宝丸はマイカ・マダイ・ヤリイカの三本柱、 敦賀 豊漁丸は夏のマイカと秋のアオリイカのティップランの船だ。
若狭・西:大島と小浜は夜のイカ
若狭大島の海生丸は、夏のマイカから秋のアオリイカ、冬のヤリイカまで、夜のイカ釣りの便がとにかく多い。 秋のアオリイカは 12 月まで出す年があり、詳しくは若狭湾のアオリイカで書いた。 小浜新港の福丸はマイカの報告が 370 件ほどと多く、 冬はヤリイカ、秋はアオリイカ、昼はアマダイや五目も出す。 西津の直幸丸もマイカとスルメイカの船だ。 冬から春のヤリイカについては若狭湾のヤリイカにまとめた。
越前:マダイと秋の大物
越前海岸の船は、外海の大物が得意だ。鷹巣の鷹王丸はタイラバでマダイを狙い、 夏のイカメタルの便でも 2026 年 8 月 28 日に 85cm を頭に良型のマダイが混じった。秋はヒラマサ・メジロ・ブリの青物も多い。 越前のHOZANはマダイのほか、冬のヤリイカで 2025 年 2 月 15 日にいちばん釣った人が 85 杯を記録した。
秋の三国沖で目立つのが、海運丸の「タテ釣り」だ。 海にいるマイワシやカタクチイワシ、豆アジなどの小魚を仕掛けに掛け、そのまま大物に食わせる釣りで、 2026 年は 9 月 26 日が今年最初の便。9 月 27 日には 90cm・6.5kg のヒラメと 80cm 台が 4 枚、ほかに 73cm を頭に 21 枚、10 月 5 日はヒラメ 15 枚、ヒラマサ 12 本に、95cm を頭にマダイ 3 枚が上がった。 夏は沖の玄達瀬へ、ヒラマサを狙うジギングの便も出している。
釣りたい魚から選ぶ
- マイカ(ケンサキイカ):7〜8 月の夜。海生丸、泰丸、竹宝丸、直幸丸
- アオリイカ:9〜11 月の夜のティップラン。海生丸、敦賀 豊漁丸、泰丸
- ヤリイカ:1〜4 月の夜。泰丸、竹宝丸、海生丸、福丸、HOZAN
- マダイ:3〜5 月のタイラバ。一美丸、泰丸、竹宝丸、鷹王丸
- ヒラメ・ヒラマサ:秋の三国沖のタテ釣り。海運丸、神海丸
これからどうなりそうか
10 月半ばの今は、若狭はアオリイカ、越前は三国沖のタテ釣りと青物が中心。11 月はアオリイカの型が上がり、 12 月下旬からはヤリイカの季節に切り替わる。冬の日本海は時化が多いので、夜の便は出船判断をこまめに確かめておきたい。
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