福井・若狭湾のアオリイカはいつからいつまで?
9 月は数、11 月はキロ級、
12 月上旬で幕
福井の若狭湾では、夏の終わりから夜のアオリイカ便が毎晩のように出る。 船を風と潮で流しながらエギ(イカ用の疑似餌)を沈めて誘う「ティップラン」が中心だ。 2024〜2026 年の釣果報告を月ごとに並べると、始まりは 8 月下旬、数のピークは 9 月、終わりは 12 月上旬。 そして1kg を超える大型は 11 月に集中していた。いつ乗れば何が期待できるかを、数字で整理する。
月ごとに見る若狭湾のアオリイカ
| 月 | 報告 | 竿頭 | この時期の様子 |
|---|---|---|---|
| 5 月 | 29 | — | 敦賀の泰丸が昼のキャスティング便(産卵期の春イカ) |
| 6 月 | 45 | — | 同上。7 月上旬まで |
| 7〜8 月 | 42 | — | 8 月下旬に夜の調査便が始まる |
| 9 月 | 310 | 26.5 杯 | 数のピーク。竿頭 50〜60 杯の夜も |
| 10 月 | 205 | 16 杯 | 数が落ち着き、型が上がる |
| 11 月 | 69 | 11 杯 | キロアップの報告がいちばん多い |
| 12 月 | 11 | 5 杯 | 上旬〜中旬で最後の報告 |
※ 当サイトで収集している福井の船宿の釣果報告のうち、アオリイカが出てくるもの(2024 年 1 月〜2026 年 10 月 13 日の 3 年分の合計)。 「竿頭」は、若狭大島の海生丸の夜のティップラン便で、その便でいちばん釣った人の杯数を報告ごとに並べたときの真ん中の値(調査便は除く)。
報告の 7 割あまりは 9〜10 月に集まる。9 月は 3 年続けていちばん多く、船宿の数も 17 隻まで増える。 一方、11 月に入ると報告を出す船は 5 隻ほどに減り、12 月まで続けているのは若狭大島の 海生丸だけだった。 シーズン全体の「終わり」は、2024 年が 12 月 17 日、2025 年が 12 月 6 日の夜の便。 12 月に入ると竿頭でも 3〜9 杯ほどで、海が荒れて出られない日も増える。
始まりは「調査便」から。今年は 8 月 19 日
若狭湾の秋のアオリイカは、船宿が試しに出す「調査便」で幕を開ける。 海生丸の調査便は、2024 年が 9 月 5 日、2025 年が 8 月 25 日、2026 年が 8 月 19 日に始まった。 2025 年は初日の深夜便でいちばん釣った人が 46 杯、船全体で 103 杯と、出だしから数がそろった。 一方、2026 年の調査便は 5 日間で手応えが薄く、本格的に数が出始めたのは 9 月に入ってからだった。
この時期のアオリイカは、その年の春に生まれた若いイカで、船宿は「コロッケサイズ」と呼ぶ。 数はいるが小さく、エギも 2〜2.5 号の小さめが中心になる。 海生丸では 9 月 8 日の深夜便でいちばん釣った人が 50 杯、11 日の夕方便で 40 杯、12 日の深夜便で 41 杯と、2026 年も 9 月前半は数の釣りになった。
数の 9 月、型の 11 月
9 月から 11 月にかけて、数と型ははっきり入れ替わる。 海生丸の竿頭の真ん中の値は、9 月 26.5 杯 → 10 月 16 杯 → 11 月 11 杯 → 12 月 5 杯と下がっていく。 ところが、1kg を超える「キロアップ」が出たと書かれた海生丸の報告を数えると、9 月は 3 回、10 月は 2 回だったのに対し、 11 月は 11 回あった。11 月の便のおよそ 3 回に 1 回にあたる。2025 年 11 月 22 日の深夜便では、1.5kg を頭に 1kg 超えが船中 13 杯。 12 月 1 日の夕方便でも 1.4kg が出ている。
ほかの船の書きぶりも同じ流れを示している。色浜の竹宝丸は 2025 年 10 月 4 日に「全体的に大型が多い」、11 日に「良型が主体」と書き、 小浜の福丸は 2026 年 9 月 30 日に「サイズは日に日に上がってきた」と伝えた。 同じ色浜の豊漁丸は 9 月 29 日、型が良くなると釣りが難しくなる、とこぼしている。 大きくなるほど数は減り、一杯ごとの価値が上がるのが、若狭湾の秋の後半戦だ。
- とにかく数を釣りたい:9 月。竿頭 30〜60 杯の夜もある。初めてのティップランにも向く
- 数も型もほどほどに:10 月。竿頭 10〜20 杯で、良型が混じり始める
- 1kg 超えを狙いたい:11 月。竿頭は 10 杯前後に減るが、キロアップの報告がいちばん多い
- 春の大型:5 月中旬〜7 月上旬に、敦賀の泰丸が昼のキャスティング便を出している
どこの港から、どんな便が出ているか
秋のアオリイカ便は、若狭湾の東側(敦賀・色浜)から西側(小浜・大島)まで広く出ている。 2026 年 9〜10 月に報告のあった主な船を挙げる。
- 若狭大島:海生丸。 夕方便(17 時〜)と中夜便(20 時ごろ〜)の 2 本立てで、報告の数がいちばん多い。12 月まで出る年がある
- 色浜:豊漁丸、春定丸、竹宝丸。 豊漁丸は半夜・深夜のティップラン便で、10 月前半も竿頭 7〜15 杯
- 敦賀:泰丸(半夜便)、一美丸(ナイトアオリ便)、シーモンキー(ナイトティップラン)。 一美丸は 9 月 27 日に 600g を超える一杯を出した
- 小浜新港:福丸。 アオリイカ便のほか、夜のマイカ(ケンサキイカ)便で集魚灯を消したあとに、浮いてきたアオリイカをエギで狙えることもある
- 西津:幸翔丸。カワハギや五目と組み合わせた便があり、10 月 9 日は竿頭 15 杯
越前側でも、HOZAN(越前)や鷹王丸(鷹巣)が 9 月下旬からティップランの便を出している。ただ報告の数は若狭側の方がずっと多い。
海生丸の 10 月の案内では、道具は PE ライン 0.6 号前後に、エギ 2.5〜3 号と 10〜30g のシンカー(エギを早く沈めるためのおもり)。 夜の海上は 10 月でも冷えるので、防寒着は 1 枚多めに持っていきたい。 もうひとつ、月明かりの強い夜は船宿が「渋い」と書くことが多い。 海生丸の 9 月の便を月の満ち欠けで分けると、満月前後の夜は竿頭の真ん中の値が 17 杯、それ以外は 30 杯前後だった (10 月以降ははっきりした差が出ていないので、目安程度に)。
2026 年の今と、これから
2026 年の 10 月前半は、海生丸で竿頭 5〜17 杯、豊漁丸で 7〜15 杯、小浜の福丸で 11 杯ほど。 海生丸の 10 月前半の竿頭の真ん中の値は 13 杯で、前年同じ時期の 20 杯よりは少なめだ。 10 月 3 日の夜は小さなシラスが多く、エギへの反応が鈍かったと海生丸は書いている。 それでも各船から「型が良くなった」「キロクラスが出た」(海生丸、10 月 5 日)という報告が続いていて、 シーズンは例年どおり、数から型へ移るところにある。
これから 11 月にかけては、杯数はさらに落ち着く一方で、1kg 級に出会える確率が上がっていく。 過去 2 年の流れどおりなら、報告を出す船は 11 月に入って減り、12 月上旬が最後の山場になる。 数を楽しむなら 10 月中、大型を狙うなら 11 月。冬の北西風が吹き始めると出られない日が増えるので、 予約は早めに、出船の可否はこまめに確かめておきたい。
よくある質問
- 若狭湾のアオリイカは、いつからいつまで船で釣れますか?
- 秋のシーズンは8月下旬から12月上旬までです。2024〜2026年の福井の船宿の釣果報告では、9月がいちばん多く(3年で310件)、10月(205件)、11月(69件)と減っていき、12月は2024年が17日、2025年が6日で最後の報告になりました。このほか、5月中旬から7月上旬にかけて、敦賀の船が昼のキャスティングで春のアオリイカを狙う便を出しています。
- 数を釣りたいのと、大きいのを釣りたいのとで、乗る時期は変わりますか?
- 変わります。若狭大島の海生丸の夜のティップラン便では、いちばん釣った人の杯数の真ん中の値が9月26.5杯、10月16杯、11月11杯、12月5杯と下がっていく一方、1kgを超える「キロアップ」が出たと書かれた報告は、9月3回・10月2回に対し、11月は11回でした。数なら9月、型なら11月です。
- 2026年の今の状況はどうですか?
- 10月前半は、海生丸で竿頭5〜17杯、色浜の豊漁丸で7〜15杯ほど。9月上旬の竿頭50杯のような数は出ていませんが、各船が「型が良くなってきた」と書いており、例年どおり数から型へ移る時期に入っています。
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