シェア

富山湾の秋アオリイカは
「船が流れるか」で決まる
── 氷見・新湊のティップラン 30 便

富山湾で、8 月下旬からアオリイカのティップラン便が一斉に始まった。 氷見の海坊主Ⅴ、 新湊の幸導丸と 泰誠丸の 3 隻で、9 月末までに約 30 便。竿頭は 10〜40 杯。 報告を読み比べると、数を分けていたのは天気の良し悪しよりも「船がうまく流れたかどうか」だった。

8 月末に始まり、9 月は竿頭 20〜40 杯

海坊主Ⅴは 8 月 23 日に「調査便」として出船し、1 人 15〜25 杯。 まだ小さな「コロッケサイズ」が交じる時期だったが、8 月 30 日には筆頭 35 杯・船中 105 杯まで伸びた。 9 月に入ってからも 9 月 11 日に筆頭 33 杯、13 日には筆頭 40 杯(35 杯以上の人が複数)と、 週末ごとに 30 杯台の便が出ている。

新湊側も同じ流れで、幸導丸は 8 月 29 日に竿頭 30 杯超、9 月 6 日に 27 杯。 9 月 7 日の報告には「例年より型は良いが、数が伸びない」とあり、秋の立ち上がりとしては 数より型が先行している様子がうかがえる。泰誠丸は 9 月 12 日に竿頭 33 杯・船中 140 杯を記録した。

同じ日でも、船が流れた便と流れない便で差がつく

ティップランは、船を風や潮で横に流しながら、エギを底近くで漂わせてアオリイカに抱かせる釣り方だ。 船が止まってしまうとエギも動かず、イカに見せる範囲が狭くなる。 富山湾の報告でも、苦戦した便の理由として「船が流れない」「潮が動かない」「潮がぶつかる」が繰り返し出てくる。 同じ日に午前と午後の 2 便を出した船では、その差がはっきり数字に出ている。

日付 船宿 よく流れた便 流れなかった便
8/30 海坊主Ⅴ 朝から良い流れ:筆頭 35 杯(船中 105 杯) 午後は序盤に潮が動かず:筆頭 25 杯
9/19 泰誠丸 午後は風で船が流れ出し:竿頭 26 杯 午前は風が弱く船が流れず:船中 30 杯強
9/19 海坊主Ⅴ 午後はやや流れた:筆頭 14 杯 午前は無風で潮もぶつかる:筆頭 10 杯

※ 2026 年 8〜9 月の各船の釣果報告より。「筆頭」「竿頭」はその便でいちばん釣った人の杯数、「船中」は乗船者全員の合計。

逆に、風やうねりが強すぎても釣りにくくなる。9 月 11 日の海坊主Ⅴは「朝は強風とうねりで流れが速すぎ、 弱まるにつれて当たりが増えた」と伝えている。ちょうどよく流れる時間帯をどれだけ長く取れるかが、 この釣りの本数を決めていると言ってよさそうだ。 なお、潮が流れない一日でも 9 月 13 日のように拾い釣りで筆頭 40 杯まで伸びた便もあり、 群れの濃さそのものは 9 月中旬がいちばんだったと読める。

もう一つの敵は濁りだ。9 月 6 日の海坊主Ⅴは「大雨のあとの強い濁りに風と波が重なった」悪条件で、 終盤になってようやく当たりが出た。立山連峰から川が流れ込む富山湾は、大雨のあとに湾内が濁りやすい。

富山湾のティップラン便に乗るなら
  • 竿頭 20〜40 杯の便が続いている。9 月後半〜10 月は数と型の両方を期待できる時期
  • 風がまったく無い日や、逆に強風の日は船の流れが合わず渋くなりやすい。適度な風がある日が狙い目
  • 大雨の直後は濁りで渋くなる。雨のあと 2〜3 日は期待値を控えめに
  • 船の流れる速さで合うエギの重さが変わる。重さの違うエギを数本用意しておく

10 月はどうなりそうか

8 月末の「コロッケサイズ」交じりから、9 月上旬には「例年より型が良い」という報告へ。 アオリイカは秋が進むほど一杯ずつ大きくなるので、10 月は型がもう一段上がるはずだ。 一方で、秋が深まると日本海側は北寄りの風が強まる日が増え、出船できない日や、流れが速すぎる日も出てくる。 風が落ち着いた日を選べれば、10 月も竿頭 20 杯以上の便は十分に期待できるだろう。 なお、氷見ではicelook fishingが 5〜6 月にもアオリイカの便を出しており、 富山湾のアオリイカは春と秋の年 2 回、楽しめる釣りものになっている。

富山湾のティップランのタックルを Amazon で探す

※ アフィリエイトリンクを含みます。詳細はプライバシーポリシー。

この記事をシェア