富山湾の夏はアカムツ
新湊・幸導丸の 40 便で見る、
竿頭の本数とキロ級の出方
富山湾・新湊の幸導丸は、 2026 年 6 月下旬から 9 月中旬までに 40 便を超えるアカムツ便を出した。 高級魚として知られるノドグロを、この夏は週に何度も狙える状態が続いていた。 竿頭(その便でいちばん釣った人)は 3 尾から 22 尾まで、1 kg を超える大型も何度も上がっている。
7 月に立ち上がり、8 月が最多
幸導丸の報告のうち、アカムツが出てくる便は 6 月 2 便、7 月 13 便、8 月 22 便、9 月 5 便。 8 月はほぼ 1 日おきにアカムツ便が出ていた計算になる。 9 月に入って数が減ったのは釣れなくなったからではなく、同じ船が秋のアオリイカ便を始め、 出船の枠がそちらに振り分けられたためだ(9 月のアオリイカ便は 6 便)。
便の名前には「アカムツ便」と「ライトアカムツ便」の 2 種類がある。 ライトは軽めの錘と細い道糸で狙う便で、半日便もある。どちらの便でも竿頭の本数に大きな差はなく、 初めての人でも入りやすい釣りものになっている。
| 日付 | 便の種類 | 竿頭 | 報告から |
|---|---|---|---|
| 7/9 | ライト | 22 尾 | バラシも多かったが数が出た |
| 7/20 | 通常 | 12 本 | ムラはあるが全員安打、良型交じり |
| 8/20 | ライト | 10 尾 | 750〜900 g の良型が船中で 4 尾 |
| 8/2 | 通常(半日) | 9 本 | 開始直後から当たり、潮止まりで失速 |
| 8/14 | 通常 | 9 本 | 初挑戦の家族連れが 10 本 |
| 7/28 | ライト | 9 尾 | 餌は取られるが掛かりにくい |
| 9/6 | 通常(午後半日) | 7 本 | 中盤から活性が上がった |
| 8/17 | 通常 | 5〜6 本 | 全員がほぼ同じ本数で並んだ |
| 8/12 | ライト | 5 尾 | 群れが見つからず苦戦 |
| 9/2 | ライト | 4 尾 | 型は良いが時合いが短い |
| 7/14 | ライト | 3 尾 | 当たりが小さく苦戦 |
※ 2026 年 6〜9 月の幸導丸の釣果報告のうち、竿頭の本数が書かれていた便を多い順に並べた。 「ライト」はライトアカムツ便。本数の書かれていない便も多く、この表がすべての便ではない。
キロ級は 7 月末から 8 月後半に集中
大型の報告は、7 月 23 日の 1 kg 超、7 月 30 日の 1.1 kg に始まり、 8 月 17 日の 800〜900 g 級、8 月 20 日の 750〜900 g が船中 4 尾、8 月 24 日と 28 日の 1 kg 級と続く。 7 月末から 8 月後半の約 1 か月に、良型の報告がまとまっている。
釣れ方にも共通点がある。報告には「朝一に当たりが集中した」「開始直後に全員安打、潮止まりで失速」 「時合いが短い」という記述が繰り返し出てくる。 アカムツは深場の魚で、当たりが出る時間帯が短いことが多い。 時合いを逃さず、掛けた魚をバラさずに取り込めるかどうかで本数が分かれていたようだ。 報告にはバラシの多さに触れたものも少なくない。
同じ新湊の泰誠丸も 8 月 11 日に竿頭 11 匹・船中 25 匹を出しており、 富山の金剛丸も 8〜9 月にアカムツ狙いの便を出している。 幸導丸だけの特別な釣果ではなく、この夏の富山湾全体でアカムツが狙える状態だった。
8 月 30 日、豪雨のあとの濁り
流れが変わったのは 8 月末だ。8 月 30 日の幸導丸の 3 便は、どれも 「豪雨直後で沖に濁りが広がった」「濁りを避けて移動した」「餌への反応が薄い」と苦戦を伝えている。 富山湾には立山連峰から流れ込む川が多く、大雨のあとは湾内に濁りが出やすい。 9 月に入ってからも「型は良いが数が伸びない」「当たりが小さく渋い」という報告が続き、 竿頭の本数は 4〜7 尾ほどに落ち着いた。
もう一つの変化は釣り方だ。9 月 2 日の半日便は全員がジグ(金属の疑似餌)で、 8 月 30 日の便でも「ジグの人が大半で、餌への反応は薄かった」とある。 アカムツは餌釣りのイメージが強い魚だが、この秋はジグで狙う人が増えている。
- 当たりは朝一や開始直後に集中しやすい。出船してすぐの時間を大事にしたい
- 報告にはバラシの記述が多い。やり取りを急がないことが本数につながる
- 大雨のあとは濁りで渋くなる。雨の直後の便は期待値を控えめに
- ライト便と通常便の 2 種類がある。道具を持っていない人はレンタルの有無を予約時に確認する
秋はどうなりそうか
9 月の幸導丸は、アカムツ便とアオリイカ便の二本立てになっている。 アカムツは 9 月中旬の時点でも「型は良い」という報告が続いており、 濁りが抜けて潮が落ち着けば、もう一度数がまとまる日が出てくるはずだ。 ただし秋が深まるほどアオリイカ便の比重が増え、アカムツ便に乗れる日は減っていく。 アカムツを狙うなら 10 月前半までに予約を入れておくのがよさそうだ。
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