京都・丹後の船釣りカレンダー
宮津のハピネス2の 33 か月分の釣果で見る、
冬〜春のブリと夏の夜のケンサキイカ
京都の海は日本海側にある。天橋立のある宮津の ハピネス2は、2024 年 1 月から 2026 年 9 月まで 33 か月分の釣果を追える、京都でいちばん記録の長い船だ。 報告を並べると、丹後の一年は冬から春のブリと夏の夜のケンサキイカの 2 本柱でできていることが分かる。
一年の流れ
ハピネス2の釣りは、季節によってはっきり切り替わる。 12 月から 5 月はルアーで青物を狙うジギングとキャスティング、1〜2 月はサワラ、 6 月から 9 月の夜は集魚灯を灯してイカを釣るイカメタル。秋はアオリイカのティップランをはさんで、10 月ごろから再び青物に戻る。 月ごとに、その月でいちばん釣れた便の数字を 3 年分並べてみた。
| 月 | 2024 年 | 2025 年 | 2026 年 |
|---|---|---|---|
| 12 月 | ブリ 20 尾 | ブリ 39 尾(最大 13 kg 超) | ― |
| 1 月 | ブリ 33 尾 | サワラ 55 尾 | ブリ 19 尾 |
| 2 月 | サワラ 21 尾 | (出船少なめ) | サワラ 22 尾 |
| 3 月 | ブリ 34 尾 | ブリ 27 尾 | ブリ 47 尾 |
| 4 月 | ブリ 54 尾 | ブリ 38 尾 | ブリ 64 尾 |
| 5 月 | ブリ 14 尾 | ブリ 35 尾 | ブリ 42 尾 |
| 7 月 | ケンサキ 竿頭 80 杯 | ケンサキ 竿頭 87 杯 | ケンサキ 竿頭 71 杯 |
| 8 月 | ケンサキ 竿頭 68 杯 | ケンサキ 竿頭 103 杯 | ケンサキ 竿頭 108 杯 |
※ ハピネス2の 2024 年 1 月〜2026 年 9 月の釣果報告より。ブリ・サワラは船全体の合計、イカはいちばん釣った人(竿頭)の杯数。 12 月の列は、その年の 12 月(2026 年 12 月はまだ来ていない)。報告に数が書かれた便だけで比べている。
12〜5 月:白石沖のブリ
丹後の冬から春の主役はブリだ。宮津の沖の白石周辺に群れが入り、 海鳥が群がる「鳥山」や、小魚を追って水面が沸き立つ「ナブラ」を探して、ジグやペンシルなどのルアーで狙う。
冬のブリは大きい。2025 年 12 月は 13 日に 13.5 kg、17 日に 14 kg 超、23 日には最大 13 kg 超を頭に 39 尾が上がり、 1 人で 5 本を釣った人もいた。春になると数が伸び、2026 年 4 月は 3 日に 62 尾、13 日に 61 尾(乗った全員がブリを釣った)、 25 日には64 尾。この日はスルメイカがエサとして群れに入り、ジグへの反応が良かったという。 3 年とも 4 月がいちばん数の出る月で、5 月まで好調が続く。
なお、白石周辺には釣りをしてよい時間や区域の決まりがあり、報告にも、鳥山が立っていても区域の内側なので解禁時刻まで待った、という日が出てくる。 ルールに沿って船長が判断するので、乗る側は指示に従えばよい。
1〜2 月:サワラの数釣り
真冬は、ブリの群れが見つからない日の行き先としてサワラのポイントへ向かうことが多い。 2025 年 1 月 21 日は小型から大型までサワラ 55 尾、2026 年 2 月 15 日は 21 尾。 サワラは日本海の冬の味覚で、ブリとサワラの両方を狙えるのが丹後の冬の強みだ。
6〜9 月の夜:ケンサキイカのイカメタル
6 月に入ると、夜のイカメタルが始まる。日が暮れて集魚灯を灯すと、ケンサキイカが浅いところまで浮いてきて連発する。 2024 年は 7 月に竿頭 80 杯、2025 年は 7 月 17 日に竿頭 87 杯、8 月 4 日には竿頭 103 杯と、この 3 年で初めて 100 杯の大台に乗った。 そして 2026 年は 8 月 16 日に竿頭 108 杯、船中 808 杯、翌 17 日も竿頭 77 杯・船中 810 杯と、3 年でいちばんの夜になった。
報告では、オモリを重くした仕掛け(オモリグ)とメタルスッテの使い分けや、大きくしゃくった後に長く止める誘い方など、 その夜に当たった釣り方が細かく紹介されている。6 月や 8 月末から 9 月にかけてはスルメイカが交じり、ケンサキとスルメが半々の夜もある。 潮が速すぎてアンカーを入れられず、流し釣りに切り替える日もあった。
イカの季節の合間には、中深海でマダラを狙う便もある。2025 年 6 月には 10 kg を超えるマダラ、 2026 年 6 月にも 8.5 kg のマダラが上がり、49 cm のタヌキメバルも交じった。
9〜11 月:ティップランと、青物の戻り
9 月に入るとイカメタルが終盤になり、昼の便はアオリイカのティップランや、ヒラマサのキャスティングに切り替わる。 2026 年 9 月 26 日には、ヒラマサ・メジロ・ハマチがそろった。 10 月の終わりからは白石沖に再び青物が入り、2025 年 11 月 5 日には 10 kg を超えるブリ、20 日には 12.2 kg のブリが上がっている。
丹後の東隣、舞鶴の船も秋の報告が増えている。 SPRINTERは 9 月にアマダイを中心にレンコダイやマダイ、 せきおう丸はイサキ・サバ・マダイの五目、 丹後の伊根の珀宝丸はアオリイカとケンサキイカ。 ハピネス2の報告にも、潮の速い夜に珀宝丸の船長から緩いポイントを教えてもらったという話が出てくる。
- ブリの数なら 3〜5 月、とくに 4 月。大型(13 kg 超)は 12 月
- サワラは 1〜2 月。ブリの群れが見つからない日の本命
- ケンサキイカは 7〜8 月の夜。竿頭 80 杯を超える夜が 3 年続けてあった
- アオリイカは 9〜10 月のティップラン
これからどうなりそうか
10 月の丹後は、ティップランのアオリイカと、戻ってくる青物の端境期だ。 去年の流れなら、10 月末から白石沖に青物が入り始め、11 月には 10 kg を超えるブリが交じり、12 月に寒ブリの山を迎える。 冬の日本海は時化で出られない日が多く、2025 年は大晦日も出船中止で年を終えている。 予約は天気予報と相談しながら、出られる日を逃さないようにしたい。 同じ日本海の兵庫・但馬の一年は但馬・柴山の船釣りカレンダーで読める。
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