カンパチが伊豆から
関東全域に広がった 2026 年
シイラは平塚の
「二枚看板」体制に
相模湾・平塚のシイラ、伊豆半島のカンパチ。どちらも今年に始まった魚ではなく、毎年夏に上がる定番ターゲットだ。 ただし 2026 年は動き方に差がある。カンパチは伊豆半島中心だった報告エリアが相模湾・三浦半島・外房南まで拡大し、 シイラは平塚の 1 隻体制に 2 隻目が加わった程度の変化にとどまる。実データでそれぞれの「今」を整理する。
カンパチ ─ 報告船宿が4隻から13隻に増えた
伊豆半島の龍正丸(下田)ととび島丸(土肥)は、 2024・2025 年ともにジギングでカンパチを狙う定番の 2 船だった。2026 年もこの 2 船は健在だが、今年目立つのは 報告する船宿・エリアの広がりだ。6〜7 月の実釣果件数は 2024 年 64 件・2025 年 68 件・2026 年 86 件と件数自体も増えているが、 それ以上に 報告船宿数が 2024・2025 年の 4 隻から 2026 年は 13 隻に増えている。
| エリア | 2026年に加わった船宿(港) | 備考 |
|---|---|---|
| 伊豆半島(手石) | もき丸・恵丸・くらはし丸・第8寿広丸・愛丸 | 下田・土肥に次ぐ第3の拠点に |
| 外房南 | 作栄丸(行川)・新勝丸・不動丸(川津) | 従来カンパチ実績のなかったエリア |
| 三浦半島南 | あまさけや丸(三崎) | 単発だが新規報告 |
| 相模湾東 | 五エム丸(葉山) | 単発だが新規報告 |
※ 2024・2025 年は主に下田・土肥の 2 船のみが継続報告。2026 年に上表のエリア・船宿が加わり、伊豆半島中心の魚から関東広域の魚へ広がった。
直近(7 月中旬〜下旬)の最大値は、龍正丸が 7/21 に記録した 19.42 kg、 本数ではとび島丸が 7/13 に出した 22 本。 主力の下田・土肥に、手石(もき丸・恵丸・くらはし丸)が続く構図は変わらないが、 報告エリアが広がったことで「伊豆に行かないと出会えない魚」ではなくなりつつある。
船からのカンパチ狙いは、ジギングと泳がせ釣り(ノマセ釣り)の 2 本柱。 ジギングは根や瀬際の反応を探り、メタルジグをフォールとしゃくり上げで誘う動きの釣りで、 強い引きをドラグ調整とポンピングでいなす技術が求められる。泳がせ釣りはアジやサバなどの活き餌を鈎に付けて自然に泳がせ、 居着きの大型を待つ釣り。どちらも根に潜られると切られやすいため、ヒット直後に根から浮かせる初動のやり取りが釣果を分ける。
シイラ ─ 平塚の定番に「二枚看板」が加わった
いっぽう相模湾・平塚のシイラは、庄三郎丸が毎年欠かさず出している夏の定番ターゲット。 2024 年 41 件・2025 年 37 件はほぼ庄三郎丸単独の記録だったが、2026 年は同じ平塚の 庄治郎丸もシイラ狙いを始め、48 件のうち 25 件が庄三郎丸・21 件が庄治郎丸という 「二枚看板」体制になった。件数は前年比で 3 割ほど増えているが、増加の主因は魚の増減というより 同じ港の 2 隻目がシイラ便に加わったことにある。
| 年 | 6〜7月の実釣果件数 | 内訳 | 最大サイズ |
|---|---|---|---|
| 2024 年 | 41 件 | 庄三郎丸 39 件 | 136 cm |
| 2025 年 | 37 件 | 庄三郎丸 37 件 | 150 cm |
| 2026 年 | 48 件 | 庄三郎丸 25 件・庄治郎丸 21 件・伊豆半島単発 2 件 | 150 cm |
直近では 7/15・7/17 に庄治郎丸で 150 cm、本数では 7/15 に庄三郎丸で 18 本が最大。 伊豆半島(中木・重五郎屋、安良里・ふじなみ丸)でも単発で 1 件ずつ記録があるが、 主戦場が平塚から広がったとまでは言えず、エリア拡大というよりは「平塚の中で船が増えた」年と見るのが実情に近い。
船からのシイラ狙いはキャスティングとトローリングの 2 通り。 キャスティングはポッパーやペンシルベイトなどのトップウォータープラグを、シイラが回遊する潮目や浮き漁礁(FAD)周りへ投げ込み、 ボイルを見つけて撃ち抜くゲーム性の高いスタイル。トローリングはダイビングプラグを船速 4〜7 ノットで曳き、広範囲をサーチしながらヒットを待つ。 いずれもジャンプを伴う強い引きに対応できるタックル強度が基本になる。
2026 年夏のまとめ
- カンパチは報告船宿が4隻→13隻に増加。伊豆半島中心から相模湾・三浦・外房南まで報告エリアが広がった
- カンパチの直近最大値は19.42 kg(7/21・龍正丸/下田)、本数は22本(7/13・とび島丸/土肥)
- シイラは平塚の庄三郎丸1隻体制から庄治郎丸を加えた2隻体制に。エリア拡大はまだ小さい
- シイラの直近最大値は150cm(庄治郎丸)、本数は18本(庄三郎丸、いずれも平塚)
- どちらも「今年急に現れた魚」ではなく、例年の定番ターゲットの延長線上にある変化
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