三重のサワラ(鰆)はいつ釣れる?
伊勢湾奥は春と秋の二度、
鳥羽沖は冬のブリ便に混じる
三重のサワラは、同じ県のなかで釣れる季節が二つに分かれる。 四日市・津から出る伊勢湾奥の船は春(4〜6 月)と秋(8〜12 月)の二度、 鳥羽の船は冬(12〜1 月)が山だ。釣り方も違い、伊勢湾奥はサワラだけを狙ってルアーを投げる専門の便、 鳥羽はブリやワラサの便に混じって上がる。2024 年から 3 年分の釣果報告で、いつ・どこで乗ればいいかを整理する。
月ごとの「サワラが出てくる割合」
| 月 | 伊勢湾奥(四日市・津) | 鳥羽沖 |
|---|---|---|
| 1 月 | 0% | 21% |
| 2 月 | 0% | 8% |
| 3 月 | 1% | 3% |
| 4 月 | 46% | 2% |
| 5 月 | 60% | 0% |
| 6 月 | 22% | 1% |
| 7 月 | 3% | 3% |
| 8 月 | 24% | 13% |
| 9 月 | 47% | 11% |
| 10 月 | 58% | 3% |
| 11 月 | 57% | 13% |
| 12 月 | 36% | 26% |
※ 当サイトで収集している釣果報告のうち、サワラかサゴシが出てくる報告の割合(2024 年 1 月〜2026 年 9 月)。 伊勢湾奥は四日市のすばる丸・ひろまると 津の大翔丸の 3 隻、 鳥羽沖は鳥羽の強丸・山洋丸・長栄丸と 石鏡の幸徳丸の 4 隻。 サゴシはおおむね 50cm 前後までの若いサワラの呼び名(呼び分けの大きさは地域で違う)。
伊勢湾奥は、4〜5 月と 9〜11 月の二つの山がはっきりしている。 5 月は報告の 60%、10 月は 58%、11 月は 57% にサワラかサゴシが出てくる。 逆に 7 月と、1〜3 月はほぼゼロ。夏はマダコやシロギス、冬はカサゴやコウイカと、伊勢湾奥のサワラ船はこの時期ほかの釣りものに切り替えている。 鳥羽沖は山の位置がまったく違い、12 月(26%)と 1 月(21%)がいちばん高い。
伊勢湾奥:サワラだけを狙うキャスティング便
伊勢湾奥の船は、海面で小魚を追うサワラの「跳ね」や「ボイル」を探して走り回り、そこへルアーを投げ込む。 いわゆるサワラキャスティングで、すばる丸もひろまるも、シーズン中はほぼ毎日、午前便と午後便の 2 本を出す。 ルアーは、細身の小魚の形をしたミノーと、回転する金属の羽根が付いたブレードジグの 2 種類が中心。 すばる丸は 10 月 1 日の報告で、サゴシの群れにはブレード、大きいサワラの群れにはミノーと使い分けを勧めていた。 10 月 13 日の案内では、ミノーは 9〜14cm、ブレードジグは 20〜50g を用意するよう呼びかけている。
サワラは歯が鋭く、掛かってもラインを切られる「カッター」が付きものだ。 報告には「バラシ」「ラインブレイク」がたびたび出てくる。リーダー(先糸)は太めを用意し、予備のルアーも多めに持っていきたい。
春は「メーター級」の季節
春のシーズンは、4 月上旬に始まり 6 月末まで(2024 年は 4 月 1 日〜6 月 30 日、2025 年は 4 月 4 日〜6 月 25 日、2026 年は 4 月 2 日〜6 月 29 日)。 春の特徴は型の大きさで、ひろまるは 2026 年 4 月 21 日に 101cm・6.0kg、22 日に 101cm・5.6kg、5 月 6 日に 107cm・6.55kg と、 1m を超えるサワラを続けて出している。2024 年 6 月 8 日には、すばる丸で 111cm の大型も上がった。
伊勢湾奥では春に船宿どうしで重さを競う大会も開かれていて、2025 年春の「湾奥サワラダービー」は 7.15kg が 1 位だった。 数は秋ほど出ないが、1 本の重さで選ぶなら春だ。
秋は 9 月のサゴシから、10 月中旬に大型
秋のシーズンは 8 月に始まり、9 月はサゴシが中心になる。2024 年 9 月は水温が高く、すばる丸は「サゴシが跳ねても 20cm ほど」と書いていた。 そこから 10 月中旬にかけて、群れの中身がサゴシからサワラへ入れ替わっていく。 過去 2 年はどちらも、10 月 13〜17 日に 1m 級や 7kg 超えが続けて出ている。
| 日付 | 船宿 | サイズ |
|---|---|---|
| 2024/10/15 | すばる丸 | 110 cm |
| 2024/10/17 | ひろまる | 104 cm・6.5 kg |
| 2025/10/13 | すばる丸 | 7.1 kg |
| 2025/10/15 | すばる丸 | 9 kg 超え |
| 2025/10/17 | ひろまる | 107 cm・6.6 kg |
※ 船宿の報告に書かれたサイズ。cm と kg のどちらか一方しか書かれていないものもある。
11 月も報告の割合は 57% と高いまま。12 月に入ると船は湾口の方まで群れを追うようになり、 2024 年はひろまるが 12 月 9 日に最終便、津の大翔丸が 18 日に「寒鰆」を出し、すばる丸は 30 日の年内最終便まで続けた。 2025 年は 12 月 3 日の報告が最後で、秋の終わりは 12 月上旬〜年末と、年によって幅がある。
鳥羽沖:冬のブリ便に混じるサワラ
鳥羽の船にとって、サワラは主役ではなく「一緒に釣れる魚」だ。 強丸の冬の報告は、ブリ・ワラサ・サワラが並んで書かれることが多く、2026 年 1 月 18 日や 19 日は朝から鳥山が立ち、 ブリとワラサとサワラがよく釣れたという。山洋丸のジギング便や、石鏡の幸徳丸の活きイワシを使ったヒラメ便でも、 2025 年 12 月 11 日に 95cm、14 日に 80cm のサワラが交じった。
鳥羽では冬に「鳥羽鰤ダービー」が開かれていて、サワラにも部門がある。 2025 年 12 月 31 日時点の途中順位では、サワラの部の 1 位は 5.16kg だった。 年によっては夏の終わりにも出ていて、強丸は 2025 年 8 月下旬から 9 月にかけて、ワラサやマダイと一緒にサワラをたびたび釣っている。 サワラを確実に狙うなら伊勢湾奥、ブリのついでに大型サワラの一発を期待するなら冬の鳥羽、と考えるとわかりやすい。
2026 年の秋は「遅れて始まった」
今年の伊勢湾奥は、9 月の立ち上がりが重かった。すばる丸は 9 月 25 日の時点でも、サワラ級の姿は見えるがサゴシを釣るのが精いっぱいだと書いている。 流れが変わったのは 9 月 26 日で、ようやくミノーに大きいサワラが食い始め、 29 日には110cm・5kg 超えの大型が上がった。津の大翔丸も 9 月 27 日に「やっと秋になりそう」と伝えている。
10 月に入ってからは、すばる丸の報告 29 件のうち 27 件にサワラかサゴシが出てくる。 10 月 4 日の午前便でサワラ 7 本、6 日の午前便で 6 本、8 日の午前便と 9 日の午後便では 9 本ずつと、 サワラが二桁近く上がる便が続いた。7 日は「サワラが岸寄りに入ってきた」と速報も出している。 ひろまるも 10 月 6 日から 13 日まで、出た便のほとんどでサワラを上げた。
これからどうなりそうか
過去 2 年の流れどおりなら、10 月中旬から 11 月が秋のサワラの本番になる。 2026 年はすでに 9 月末に 110cm が出ており、10 月の後半にかけて 1m 級の報告がさらに増えるかが見どころだ。 サゴシの群れも濃いので、数を楽しみたいならブレード、大型の一本を狙うならミノーと、ルアーを両方持っていくのがいい。 12 月に入ると伊勢湾奥の船は少しずつ終わりに向かい、そこから先は鳥羽沖の冬の青物便に舞台が移る。
よくある質問
- 伊勢湾のサワラは、いつからいつまで船で釣れますか?
- 四日市・津の船の釣果報告では、春は4月上旬から6月末まで、秋は8月から12月までです。報告にサワラかサゴシが出てくる割合は、5月が60%、10月が58%、11月が57%で、この3か月が山です。7月と1〜3月はほとんど報告がありません。秋の終わりは年によって違い、2024年は12月30日まで、2025年は12月3日まで報告がありました。
- 大きいサワラを狙うなら春と秋のどちらがいいですか?
- 1mを超える大型の報告は春に多く、四日市のひろまるでは2026年4〜5月に101〜107cm・5.6〜6.55kgが続きました。秋は9月にサゴシ(若いサワラ)が中心で、10月中旬に大型が出る年が続いています。2024年は10月15日に110cm、2025年は10月13日に7.1kg、15日に9kg超えが上がりました。
- 鳥羽でもサワラは釣れますか?
- 鳥羽の船では、12月と1月にブリ・ワラサを狙うジギングや泳がせ釣りの便でサワラが一緒に釣れる形が中心です。報告にサワラが出てくる割合は12月26%、1月21%で、伊勢湾奥のようなサワラだけを狙う便はほとんどありません。
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