和歌山・印南の夜イカ
竿頭 71 杯から 1〜8 杯へ
台風通過を境に急失速
印南港の良栄丸は 7 月末、夜のイカメタルで 1 人あたり竿頭 71 杯(7 月 29 日)という高水準を保っていた。 ところが台風通過後、初めての出船となった 8 月 8 日は一転して 1〜8 杯にまで落ち込み、 翌 9 日もアカイカはほぼ姿を見せない厳しい展開が続いている。好調から一転した紀中の夜イカを、 実際の釣果数字で追う。
7月末までの推移 ─ 竿頭71杯まで積み上げていた
印南港発の夜便イカメタルは、アカイカ (この地方でのケンサキイカの呼び名)とスルメイカの 混合狙い。7 月下旬は出船のたびに数字を積み上げ、7 月 29 日には 1 人あたり竿頭 71 杯に達していた。
| 日付 | 1人あたりの釣果 | 釣果報告から |
|---|---|---|
| 7/25 | 37〜68 杯 | スルメの活性が非常に高く、半数以上が30杯超 |
| 7/28 | 19〜35 杯 | 前半渋いも移動後にポツポツ |
| 7/29 | 47〜71 杯 | 竿頭71杯、直近のピーク |
| 7/30 | 11〜40 杯 | 道具しにくい潮の中、平均20杯前後 |
| 8/1 | 12〜50 杯 | 半数以上が25杯オーバー |
| 8/3 | 3〜33 杯 | 後半のポイント移動でスルメラッシュ |
| 8/4 | 12〜39 杯 | アタリの波はありつつ粘って及第点 |
| 8/8 | 1〜8 杯 | 台風通過後、初めての夜便 |
| 8/9 | 0〜17 杯 | アカイカはほぼ姿を見せず |
※ 2026 年 7 月 25 日〜8 月 9 日の良栄丸の釣果報告より。 「アカイカ」はこの地方でのケンサキイカの呼び名(本記事では船の報告どおりに表記)。8 月 5〜7 日は海況により出船なし。
台風通過後、初めての夜便は1〜8杯
8 月 4 日の 1 人 12〜39 杯を最後に、良栄丸はしばらく出船を見合わせていた。そして 「台風通過後初めてとなる夜便」として再開した 8 月 8 日、タナが深くアタリも少なく 終始厳しい状況が続き、22 時過ぎに大きくポイント移動したものの状況は好転しなかった。 結果は1 人あたりアカイカ・スルメ合わせて 1〜8 杯にとどまり、 「お土産と呼べるほどの釣果にはならなかった」という報告になっている。
翌 8 月 9 日も回復とはいかず、日没後にゲキダキでスルメイカがポツリポツリと乗る展開で 竿頭 17 杯・2 番手 13 杯・12 杯。タナが深く安定しないうえ、アカイカはほとんど姿を見せなかったと 報告されている。7 月末の勢いからすると数字の落差は大きく、「台風通過後で厳しい状況が続いている」という 船からのコメントどおりの展開だ。
紀伊白浜の夜イカ便でも同じ動き
同じ紀中エリア、紀伊白浜の 第八けいと丸は、7 月 30 日に 「アカイカ船中190杯オーバー」という高水準の報告を出していた。台風明けの 8 月 9 日は スルメイカの活性が高く「全員が腕の疲れるほど」釣れており、この日は印南とは対照的に好調だった。 ところが翌 8 月 10 日の便では「スルメイカの活性が低く、サバの反応が多い厳しい状況」との報告に変わっている。 印南より一日遅れて、紀伊白浜にも失速が回ってきた格好だ。
夜のイカ釣りは船の灯りに集まるプランクトンや小魚をイカが追ってくる釣りで、 台風による濁りやうねりの後は群れが散ってタナも定まりにくくなりやすい。 今回の落ち込みも、その典型的なパターンと重なる。
お盆に紀中の夜イカへ行くなら
- 直近2便は1〜17杯と本来の水準を大きく下回っている。過度な期待は禁物
- 船は「今後の状況好転に期待」とコメントしており、海が落ち着けば持ち直す可能性は十分にある
- 予約前に直近の釣果報告を必ず確認し、出船可否も海況次第であることを踏まえておきたい
- 7 月の水準(1 人30〜70杯前後)は群れ自体が濃かった証拠。回復すれば再び数字が伸びる余地は大きい
7 月の群れの濃さそのものは失われたわけではなく、海況が落ち着くかどうかが鍵になる。 お盆の夜イカを予定している人は、直前まで各船の釣果報告をこまめに確認しておきたい。
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