イワシを泳がせたら船中 43 枚
伊勢志摩・安乗のヒラメ、
夏なのに絶好調

「ヒラメは寒い時期の魚」というイメージを持つ人は多い。だが伊勢志摩・安乗港の 幸盛丸の釣果報告は、その常識と逆を行っている。 7 月 28 日、イワシの泳がせ釣りで竿頭 10 匹・船内合計 43 匹。 8 月 1 日にも船内 38 匹と、真夏のヒラメが数の釣りものになっている。

直近の釣果 ─ ヒラメだけでは終わらない

日付 便 釣果報告から
7/26 イシダイ便 午前便で竿頭 3 匹が 2 名、船内合計 9 匹
7/28 泳がせヒラメ便 竿頭 10 匹、船内合計 43 匹
7/31 泳がせヒラメ便 ヒラメ 10 匹+マハタ 5 匹
8/1 泳がせヒラメ便 船内 38 匹と好調続く
8/1 オオスジハタ便 船内 3 匹・最大 75 cm。外道で 65 cm のクエも
8/2 オオスジハタ便 90 cm の大物を 1 匹キャッチ

幸盛丸の 2026 年 7 月 26 日〜8 月 2 日の釣果報告より。

泳がせ便の数字だけでも十分だが、この船の底力は釣り物の幅にある。 7 月 31 日はヒラメ 10 匹に高級魚マハタが 5 匹交じり、 8 月 1 日のオオスジハタ狙いの便では最大 75 cm が船内 3 匹、外道として65 cm のクエまで浮上。 翌 2 日には90 cm のオオスジハタが上がった。イシダイ便も船内 9 匹と、 安乗沖の海底には「食べたい魚」が層になって着いている。

なぜ夏に釣れるのか ─ 鍵は生きイワシ

この釣りは、サビキで確保した生きたイワシを針につけて海底近くを泳がせ、 食いついた大物を狙う「泳がせ釣り」だ。ヒラメは海底に身を潜めて上を通る小魚を襲う魚なので、 目の前で生きたイワシが泳げば季節を問わず口を使う。 つまり「ヒラメは冬」というのは味の旬と釣期のイメージが重なったもので、 餌のイワシの群れさえ入っていれば夏でも数は出る。 いまの安乗沖はまさにその状態で、イワシに着いたヒラメ・マハタ・ハタ類が同じ底に集まっている。

船内 43 匹という数字は、1 人あたりに直せば数枚ずつ。 ヒラメの泳がせ釣りは「待つ釣り」で、竿を派手に動かす技術がいらないぶん、 アタリが出てから食い込むまでを我慢する釣りだ。初心者が最初に覚える格言「ヒラメ 40」 (アタリが出ても 40 数えるまで合わせるな)を体験するには、群れが濃い今はうってつけと言える。

直近の注意 ─ 台風のうねりで出船中止が続いた

正直な現状も書いておく。8 月 6 日時点の報告では「台風の影響でうねりが高く、出船中止が続いている」。 魚が抜けたわけではなく海が悪いだけなので、うねりが取れたあとの再開初便からが再び勝負になる。 底の釣りは濁りが残っても比較的成立しやすく、回復は早い部類だ。

お盆(8/13〜16)に安乗の泳がせに乗るなら
  • ヒラメの泳がせは「待つ釣り」で力仕事が少ない。船釣り経験の浅い人でも参加しやすい
  • 合わせは焦らず。「ヒラメ 40」を守るだけで取り込み率が変わる
  • ヒラメは刺身・昆布締め、マハタ・クエは鍋にも汁にも。持ち帰りの満足度は今季屈指
  • 台風明けは出船再開の確認を最優先。再開直後は魚が溜まっていて狙い目になりやすい
  • 大物狙いのハタ便は席数が少なめ。予約は早めに

見通しとしては、イワシの群れが志摩の沿岸に残っている限りこの釣りは続く。 夏のヒラメは身が薄いと言われることもあるが、船内 43 匹の日から選び放題で持ち帰れる状況は、 味の議論を抜きにしても釣りとして十分に贅沢だ。

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