愛知の 11 月は何が釣れる?
上旬はタチウオ、中旬から師崎のヒラメ、
ブリ・ワラサは月を通して
愛知の 11 月は、釣りものが月の途中で入れ替わる。 上旬は伊良湖水道のタチウオが最盛期で、 中旬になると知多半島の先、師崎の船が生きたイワシでヒラメを狙い始める。 2024・2025 年の 11 月下旬は、釣果の書かれた報告の 37〜55% にヒラメが出てくる。 その間ずっと、ブリ・ワラサのジギングが続く。
11 月の報告に出てくる魚
| 魚 | 2024 年 | 2025 年 |
|---|---|---|
| タチウオ | 26% | 18% |
| ヒラメ | 22% | 24% |
| ワラサ | 19% | 19% |
| ブリ | 25% | 10% |
| ハマチ | 15% | 9% |
| カワハギ | 13% | 13% |
| アオリイカ | 9% | 12% |
| マダイ | 7% | 11% |
※ 当サイトで収集している愛知の船宿の、2024 年・2025 年 11 月の釣果の書かれた報告(2024 年 170 件、2025 年 277 件)のうち、その魚が出てくる割合。1 つの報告に複数の魚が出てくるので、合計は 100% になりません。ブリとワラサ、ハマチは同じ魚の大きさ違いですが、報告での書き分けのまま数えています。
愛知の海は大きく 3 つに分かれる。伊勢湾の口に突き出た知多半島(師崎・篠島・山海・片名など)、 外海の太平洋に面した渥美半島(赤羽根・伊良湖)、 そして内側の三河湾(一色・碧南・西浦)だ。 11 月のヒラメとカワハギは知多半島の船、タチウオとブリ・ワラサは知多・渥美・三河湾の船がそろって狙い、アオリイカは三河湾の船の報告が中心になる。
上旬と下旬で、釣りものが入れ替わる
| 魚 | 上旬 | 下旬 |
|---|---|---|
| タチウオ | 34% / 34% | 8% / 5% |
| カワハギ | 16% / 23% | 5% / 6% |
| ヒラメ | 7% / 9% | 55% / 37% |
| ワラサ | 15% / 21% | 12% / 20% |
※ 上旬は 1〜10 日、下旬は 21〜30 日の、釣果の書かれた報告のうち、その魚が出てくる割合。左が 2024 年、右が 2025 年。
11 月の前半は、タチウオとカワハギの季節の終わり際にあたる。タチウオは上旬の報告の 3 割以上に出てくるが、下旬には 1 割を切る。 カワハギも同じで、師崎の武丸は 2024 年は 11 月 21 日、2025 年は 11 月 14 日でカワハギ専門の便を締めくくった。 入れ替わりに始まるのがヒラメで、下旬には報告の 4〜5 割を占める。ワラサは上旬から下旬まで割合がほとんど変わらず、11 月を通して狙える。
タチウオ ─ 上旬は伊良湖水道で数釣り、終盤は深場へ
11 月のタチウオは、伊良湖水道(知多半島と渥美半島の間の海)がおもな釣り場で、知多半島の船のほか、渥美半島・赤羽根や三河湾・西浦の船も便を出す。 師崎のすずえい丸は、2024 年 11 月 15 日に竿頭(いちばん釣った人)78 匹、 2025 年は 11 月 5 日に竿頭 99 匹、8 日に竿頭 108 匹と、上旬から中旬にかけて竿頭 80〜100 匹前後の日がある。
ただし中旬を過ぎると様子が変わる。2025 年は 11 月 12 日に、いつもの場所で群れが見つからず、後半に水深 100m の深場で型の良いタチウオを拾い釣りしたと書いている。 すずえい丸はこの年、11 月 19 日からカサゴの乗合に切り替えた。2024 年は荒天明けの 11 月 25 日に、いつもの場所にいなかった群れを水深 100m 以上の深場で探し当てたが、12 月 2 日の案内では「今期は終了」となっていた。 数を狙うなら 11 月の前半、後半は深場の大型を拾う釣りになる。 12 月以降に知多の根魚が主役になる流れは知多半島の根魚のコラムに詳しい。
ヒラメ ─ 11 月中旬に師崎の泳がせ釣りが始まる
ヒラメは生きたイワシをエサにした泳がせ釣りで狙う。山海の英造丸は 11 月上旬から泳がせ釣りの便を出していて、2024 年 11 月 3 日は船全体でヒラメ 12 枚だった。 師崎の船が加わるのは中旬からで、始まりは 2024 年が武丸の 11 月 11 日、竹下釣船の 13 日(「ヒラメシーズン到来」)。 2025 年は松下釣船が 11 月 11 日に始め、初日は 65cm を頭に竿頭 8 匹で、もう肉厚だったと書いている。武丸はこの年 15 日からだった。
サイズは 50〜60cm 台が中心で、70cm を超える日もある。竹下釣船では 2024 年 11 月 23 日に 68cm、2025 年 11 月 22 日に 74cm が出た。 英造丸は 2024 年 11 月 24 日の泳がせ釣りで竿頭 10 枚、最大 67cm で、82cm のブリも混じった。 泳がせ釣りはヒラメ専門というより、同じエサにブリ・ワラサやマゴチが食ってくるのも魅力だ。
ブリ・ワラサ ─ 篠島と赤羽根のジギングは月を通して
青物は、金属のおもり型の疑似餌(ジグ)をしゃくって誘うジギングが中心。 篠島のウイングは 2024 年 11 月 24 日に、ブリと、ぎりぎりブリと呼べるサイズを合わせて 15 本、それにワラサ 1 本。 赤羽根のぽん助丸は 2025 年 11 月 12 日に、船全体でブリとワラサ合わせて 28 本、ハマチ 30 匹余りと書いている。
一方で、ジギングは日による差が大きい。カモメが集まって海面がざわつく「鳥山」に当たれば短い時間で数がそろうが、当たらない日は数本で終わる。 11 月の中旬以降は、掛けても糸を切られたり外れたりして、数が伸びない日もある。 タチウオが終わったあとの 12 月から年明けにかけて、知多の青物がワラサからブリへ移っていく流れは「青物のバトンタッチ」のコラムで追っている。
カワハギ・アオリイカ・渥美の五目
カワハギは前半が中心で、報告は 11 月下旬まで続く。 英造丸の 2024 年 11 月 22 日のフグ・カワハギ釣りでは、竿頭がカワハギ 70 枚を超えた。武丸は 2024 年 11 月 13 日に、水温がまだ例年より高く、本番のカワハギはこれからと感じたと書いている。
アオリイカは三河湾の一色、勇生丸のティップラン(船を流しながら、おもりを付けたエギ=イカ用の疑似餌を底近くで止めて待つ釣り)。 2025 年 11 月は 1 便で船全体 5〜30 杯ほどで、9 日は雨の中で船全体 32 杯、うち 4 杯が 1kg を超えた。12 月に入ると、船全体で 10 杯前後かそれ以下の日が増える。
渥美半島の赤羽根では、丸万釣船の五目釣りが 11 月らしい顔ぶれになる。 2024 年 11 月はイサキが竿頭 20〜40 尾、最大 42〜48cm。 2025 年 11 月はシマアジが回り、上旬は竿頭 4〜11 尾、後半は竿頭 11〜16 尾で、最大は 40cm。ショウサイフグの便も竿頭 50 尾の日があった。
11 月の海と天気
11 月は北西の季節風が吹き始める。すずえい丸は北西風が強い日には伊良湖水道ではなく風の陰になる師崎水道でタチウオを狙い、竹下釣船も北西風の日は近場でヒラメを釣っている。 ジギングの船は大風の予報で休む日が出てくる。水温は下がり始める時期で、2025 年 11 月 19 日には水温の低下で食いが渋るのを心配する報告があり、下旬にはぽん助丸が水温が日ごとに下がり、青物はこれから深場へ移りそうだと書いている。
今年の 11 月はどうなりそうか
2026 年 10 月の愛知は、タチウオが勢いづいている。すずえい丸は 10 月 10 日に竿頭 74 匹、17 日には竿頭 117 匹で、去年の 11 月にいちばん多かった日(108 匹)を 10 月のうちに超えた。 片名の忠栄丸のテンヤ(エサを付けたおもり付きの針)の便も、10 月中旬に竿頭 40〜50 本台、最大 124cm と大型が続く。 カワハギは武丸の 10 月 16 日の便で平均 20 枚超、多い人は 60 枚と出足がよく、赤羽根のぽん助丸では 10 月 15・16 日に 9kg 前後のブリが上がった。
過去 2 年と同じ流れなら、11 月の前半はタチウオの数釣りとカワハギ、中旬からはヒラメ、ブリ・ワラサは月を通してとなりそうだ。 タチウオがいつ深場へ落ちるかは水温と時化しだいで、2024 年は 11 月下旬、2025 年は中旬に終盤を迎えている。数釣りを狙うなら早めの釣行が無難だ。
よくある質問
- 愛知で11月に釣れる魚は何ですか?
- タチウオ、ヒラメ、ワラサ・ブリ、カワハギ、アオリイカが中心です。2024・2025年11月の愛知の船宿の釣果報告のうち、ヒラメが出てくる割合は22%と24%、ワラサは2年とも19%、タチウオは26%と18%でした。月の前半はタチウオとカワハギ、後半はヒラメが増え、ブリ・ワラサのジギングは月を通して続きます。
- 伊良湖のタチウオは11月のいつまで釣れますか?
- 2024年・2025年は11月の中旬から下旬まででした。師崎のすずえい丸では、2025年は11月8日に竿頭108匹と最盛期でしたが、中旬には群れが水深100mの深場へ移り、11月19日からはカサゴの乗合に切り替えました。2024年は11月25日に水深100m以上の深場で群れを見つけましたが、12月2日の案内では「今期は終了」となっていました。
- 師崎のヒラメ釣りはいつから始まりますか?
- 師崎の船は11月の中旬からです。生きたイワシをエサにする泳がせ釣りで、2024年は武丸が11月11日、竹下釣船が13日に始め、2025年は松下釣船が11月11日、武丸が15日に始めました。隣の山海の英造丸は11月上旬から泳がせ釣りの便を出しています。11月下旬の報告では、ヒラメが出てくる割合が2024年55%、2025年37%まで上がります。2025年11月22日には竹下釣船で74cmが出ました。
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