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直江津の秋はアオリイカ
3 シーズンの釣果で見る
「10 月の山」と今年の早い立ち上がり

新潟・上越の直江津で、アオリイカの釣果報告が 2024 年・2025 年とも 10 月にいちばん多くなっていた。 そして 2026 年は、まだ 9 月のうちに前年 9 月の倍近い報告が出ている。 夏の夜のアカイカが一段落したあと、この港の主役がどう入れ替わるのかを、3 シーズン分のデータで追う。

毎年 10 月が山、今年は 9 月から数が多い

直江津の謙信丸と さとみ丸は、2024 年 1 月までさかのぼって釣果を追える。 2 隻の報告のうち、アオリイカが出てくるものを月ごとに数えると、 9 月に立ち上がり、10 月に最も多くなり、11 月には落ち着くという形が 2 年続けてはっきり出る。

月 2024 年 2025 年 2026 年
8 月 — 3 3
9 月 17 23 41
10 月 29 47 (これから)
11 月 13 17

※ 謙信丸・さとみ丸の 2 隻について、アオリイカが登場した釣果報告の件数(当サイトの収集分、2026 年は 9 月 26 日まで)。 1 日に複数便を出した日は便ごとに数えている。報告の件数であって、釣れた杯数ではない。

2026 年 9 月の 41 件は、2025 年 9 月(23 件)の 2 倍近い。 さとみ丸は日中のティップラン(船を風で流しながらエギを底付近で漂わせる釣り方)と、 夜のアオリイカ便(キャスティングと真下に落とすバーチカルの両方)を組み合わせて 9 月だけで 29 件の報告を出しており、 シーズンの本格化が例年より一歩早いと読める。 同じ港の八坂丸も 9 月 6 日から 夕方 17 時発・深夜 23 時発・朝 5 時発とさまざまな時刻でアオリイカ便を出し始めた。

夜便が大きく伸びた夜は、新月の前後に集まっている

さとみ丸の夜のアオリイカ便は、報告の見出しに「1 人あたり何杯から何杯」という幅が書かれていることが多い。 2024 年と 2025 年の 9〜11 月でこの幅を拾うと、上の数字が 30 杯前後まで届いた夜がいくつかある。

日付 1 人あたりの杯数 月の満ち欠け
2024/9/28 30〜40 杯超 新月の 5 日前ごろ
2024/10/31 14〜29 杯・20〜26 杯(2 便) 新月の 2 日前ごろ
2025/10/15 7〜35 杯 新月の 7 日前ごろ
2025/10/21〜22 7〜32 杯・15〜31 杯 新月の直前
2024/10/5 0〜4 杯 新月の直後
2025/9/9 0〜6 杯 満月前後

※ さとみ丸の釣果報告より。杯数は、その便でいちばん少なかった人からいちばん多かった人までの幅。 上 4 行は大きく伸びた夜、下 2 行は伸びなかった夜の例。

大きく伸びた夜は、どれも新月に向かう数日間に入っている。 46 回分の夜便で比べると、新月の前後 5 日ほどに当たる夜は「いちばん釣った人の杯数」の真ん中の値が 20 杯、 それ以外の夜は 10〜15 杯だった。月明かりの少ない夜ほど、船の明かりにイカが寄りやすいという釣り人の経験則と合う結果だ。

ただし、新月の直後でも 0〜4 杯に終わった夜(2024 年 10 月 5 日)があり、 月だけで決まる釣りではない。夜便の報告には、風の向きや潮の流れで船がうまく流れなかった、 サバが先に掛かって手返しが落ちた、といった事情もたびたび出てくる。 新月回りは「当たりやすい夜を選ぶ目安」くらいに受け取っておくのがよさそうだ。

9 月は小ぶり、10 月にかけて型が上がる

今年 9 月の八坂丸の報告は、どの便もサイズが 10〜15 cm で、杯数は 0〜11 杯。 この春から夏に生まれた若いイカが中心の時期で、数は出ても型はまだ小さい。 一方、2024 年 10 月 14 日のさとみ丸の夜便では 960 g が上がっており、 ひと月ほどで狙えるサイズが大きく変わる。

日中の釣りでは、直江津の越山丸が 9 月 26 日、 15 時から 3 時間ほどのティップランで 21 杯を出している。 夜に出なくても、夕方の短い時間で数を伸ばせる時期に入ってきた。

直江津の秋のアオリイカに行くなら
  • 数が出やすいのは例年 10 月。2024 年・2025 年とも報告がいちばん多かった
  • 夜便は新月に向かう数日間に大きく伸びた夜が集まっている。予約の日取りを選ぶ目安にしたい
  • 9 月は小型が中心。型を狙うなら 10 月中旬以降、数を楽しむなら 9 月後半からで十分
  • 同じ船でも日中のティップランと夜便で釣り方が違う。エギの重さや、夜便のキャスト用タックルを予約時に確認する

10 月はどうなりそうか

今年は 9 月の時点で報告が前年の倍近く、シーズンの入りが早い。 例年どおりなら 10 月に報告がもう一段増え、サイズも上がっていく。 2026 年 10 月は 11 日前後が新月で、その前の数日間が夜便のひとつの山になりそうだ。 一方で、日本海は 10 月後半から北西の風が吹く日が増え、出船そのものが減っていく。 10 月上旬から中旬の、風の落ちた新月回りがいちばんの狙い目になるだろう。

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