福島の船宿の選び方
相馬はヒラメと根魚、
いわきはテンヤのマダイと深場・青物
福島の船釣りの港は、北の相馬・松川浦と、南のいわき(久之浜・四倉・小名浜)に分かれる。 夏から秋は、どちらもヒラメが主役。それ以外の季節は、相馬は根魚・カレイ・アジ、いわきは一つテンヤのマダイや深場の釣りと、得意な釣りが分かれる。 報告の多い 8 隻を中心に、季節と狙いものから船の選び方を整理する。
福島の一年
| 時期 | 主役 | 報告から見えること |
|---|---|---|
| 2〜4 月 | メバル・ソイ | 明神丸のメバルの便。2 月 22 日は 1 人 36〜98 匹 |
| 4〜7 月 | カレイ | 明神丸の根周りのカレイ。ミズガレイが中心で、ナメタガレイも |
| 5〜6 月 | アジ | 明神丸のビシ釣り(コマセを詰めたおもり付きのカゴで寄せる釣り)。25〜42cm の大きなアジ |
| ほぼ通年 | マダイ | 長栄丸の一つテンヤは 5 月、7 月、11〜12 月に報告が多い。夏はジガーズや豊漁丸のジギング・タイラバも |
| 8〜10 月 | ヒラメ | 報告の 6 割前後。活きイワシの泳がせ釣りが中心 |
| 8〜10 月 | ヒラマサ・アカムツ・アブラボウズ | 小名浜の船の青物のキャスティングと深場の釣り |
※ 当サイトで収集している福島の船宿の釣果報告(2025 年 11 月〜2026 年 10 月 15 日)から。冬から春は明神丸と長栄丸の 2 隻の報告が中心で、8 月から追い始めた船が多い。
福島の報告でいちばん目立つのはヒラメで、2026 年 8 月は報告の 58%、9 月は 69% にヒラメが出てくる。 生きたイワシなどの小魚をエサにする「泳がせ釣り」が中心で、よい日は 1 人で 20 枚前後、90cm を超える大判も上がる。 ヒラメの時期と釣れ方は福島のヒラメにまとめた。
エリアごとの顔ぶれ
| エリア | 船宿 | 港 | 得意な釣り |
|---|---|---|---|
| 相双(松川浦) | 明神丸 | 松川浦 | 冬〜春のメバル・ソイ、春〜夏のカレイ、初夏のアジ、夏〜秋のヒラメ |
| 相双(松川浦) | 豊漁丸 | 松川浦 | 夏〜秋の活きイワシのヒラメ。同じ船宿のあらし丸でマダイのジギング・タイラバ |
| 相双(松川浦) | ジガーズ | 松川浦 | マダイ狙いの五目ジギング(チャリコ・ハナダイ混じり) |
| いわき(久之浜・四倉・小名浜) | 長栄丸 | 久之浜 | 一つテンヤのマダイ、スロージギングと冷凍イワシのヒラメ、冬の大型ヒラメ |
| いわき(久之浜・四倉・小名浜) | 弘明丸 | 四倉 | 夏〜秋のヒラメ、午後のマダイ |
| いわき(久之浜・四倉・小名浜) | 優航丸 | 四倉 | 夏〜秋のヒラメ |
| いわき(久之浜・四倉・小名浜) | 第八光勝丸 | 小名浜 | ヒラメ、深場のアブラボウズとアカムツ |
| いわき(久之浜・四倉・小名浜) | おなはまてつ丸 | 小名浜 | ヒラマサのキャスティング、軽いジグの五目、湾内のシーバス・アジ |
- 相双(松川浦):相馬市の松川浦。ヒラメの船と、季節の根魚・カレイ・アジを釣り分ける船がある
- いわき(久之浜・四倉・小名浜):いわき市の北から南へ並ぶ港。テンヤのマダイ、ヒラメ、深場の釣り、青物と幅が広い
※ 報告の多い船を中心に 8 隻を挙げた。得意な釣りは報告に多く出てくる魚や便を書いたもので、船宿が出している便のすべてではない。 長栄丸は 2025 年 11 月から、明神丸は 2026 年 2 月から、そのほかの船は 2026 年 8 月から追い始めた。
相馬・松川浦:ヒラメと、季節の根魚
松川浦の明神丸は、季節ごとに釣りものを替える船だ。 2〜4 月はメバルの便で、2026 年 2 月 22 日は 1 人 36〜98 匹(17〜33cm)にソイやマダラが混じった。 5〜7 月は岩場のまわりでミズガレイを中心にカレイを狙い、30〜50cm のナメタガレイも混じる。 5 月末から 6 月はビシ釣りのアジ、6 月下旬からは活きイワシの五目、8 月からはヒラメ一本になる。
同じ松川浦の豊漁丸は、夏から秋の活きイワシのヒラメで数が出る船で、2026 年 9 月 12 日は 12 人で 181 枚だった。 同じ船宿のあらし丸はマダイのジギングとタイラバの便を出している。 ジガーズはマダイを狙う五目のジギングが中心で、小さいマダイ(チャリコ)やハナダイ(チダイ)も多く混じり、2026 年 9 月 25 日には 73cm のマダイが上がった。
いわき:テンヤのマダイ、深場、青物
久之浜の長栄丸は、エビをエサに軽いおもりで探る「一つテンヤ」のマダイが看板で、 2026 年 7 月 5 日には 81cm・7.6kg が上がった(いわき久之浜の一つテンヤ)。 夏から秋はスロージギングと冷凍イワシでヒラメを狙い、冬も一つテンヤの便に 80cm 台のヒラメが混じる。 四倉の弘明丸と優航丸は、夏から秋はヒラメの船で、 弘明丸は 2026 年 8 月 29 日に 96cm・8.5kg を出し、午後はマダイの便も出している。
小名浜には、ほかの港にない釣りがある。第八光勝丸はヒラメのほか、深場で 10〜65kg のアブラボウズや、20〜40cm のアカムツを狙う便を出していて、 2026 年 10 月 10 日はアカムツが 1 人 1〜16 匹だった。おなはまてつ丸は、水面のルアーでヒラマサを狙うキャスティングの便が中心で、 2026 年 9 月 18 日は 8kg のヒラマサが上がった。軽いジグで五目を狙う便や、港の中でシーバスやアジを釣る便もある。
釣りたい魚から選ぶ
- ヒラメ:8〜10 月。豊漁丸、明神丸、弘明丸、優航丸、第八光勝丸、長栄丸
- マダイ:一つテンヤなら長栄丸。ジギング・タイラバならジガーズ、豊漁丸(あらし丸)
- メバル・カレイ・アジ:冬〜初夏。明神丸
- アカムツ・アブラボウズ:深場の釣り。第八光勝丸
- ヒラマサ:キャスティング。おなはまてつ丸
これからどうなりそうか
10 月半ばの今は、秋のヒラメがまだ続いている。2025 年の長栄丸は 11 月から 12 月にも 80cm 台のヒラメや良型のマダイを釣っていて、 冬は数より型を狙う季節になる。年が明けて 2 月になれば、明神丸のメバルの便が始まる。 福島の船の多くは 2026 年の夏から追い始めたので、冬から春の様子は来年以降、報告が増えるにつれて書き足していきたい。
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