伊勢志摩の冬は二枚看板
秋はマダイ、真冬はヒラメ
最大 91cm・8kg 超

三重・伊勢志摩エリアの釣果報告を並べると、秋から冬にかけて主役がきっぱり入れ替わる様子が見えてくる。 鳥羽の日誠丸と国崎の功成丸、 港の異なる2隻のデータをそろえても9〜10月はマダイ、12〜2月はヒラメという同じ流れになっており、 日誠丸では 1 月 25 日に91cm・8kg 超の特大寒ビラメも上がっている。

月をめくると主役が入れ替わる

日誠丸(鳥羽)と功成丸(国崎)、 2 隻の釣果報告を月ごとに合算すると、マダイとヒラメの名前が挙がる回数がきれいに交差する。

マダイの名前が挙がった日数 ヒラメの名前が挙がった日数
9月27日0日
10月51日1日
11月16日20日
12月3日32日
1月0日25日
2月1日23日

※ 2025 年 9 月〜2026 年 2 月の日誠丸功成丸の釣果報告より、月ごとの出船のうちその魚の名前が挙がった日数を合算。

10 月まではマダイが圧倒的多数を占めるが、11 月に入ると数字が拮抗し、 12 月にはマダイの報告がほぼ途絶えてヒラメに主役を譲る。1 月・2 月はマダイの報告が 月 0〜1 日にまで減る一方、ヒラメは 20 日を超える月が続くはっきりした入れ替わりだ。

真冬のヒラメは大型ぞろい

主役が交代したあとのヒラメは、数だけでなくサイズも際立つ。日誠丸の 釣果報告には「寒ビラメ」という呼び名で 60cm 台後半〜80cm 台の個体が繰り返し登場し、 1 月 25 日には91cm・8kg 超の特大が上がって「大当たりの一日」と記録されている。

日付 船宿(港) 釣果 釣果報告から
9/14 日誠丸(鳥羽) マダイ 1人1匹・70cm うたせ昼便でちょうど70cmを仕留めた
9/23 日誠丸(鳥羽) マダイ 1人1匹・65cm 紅葉真鯛で竿頭となり、全員お土産を確保
10/6 日誠丸(鳥羽) マダイ 1人1匹・60cm 紅葉真鯛にハマチ、イサキも交えた喰わせ釣り
12/17 日誠丸(鳥羽) ヒラメ 60〜71cm 71cmの最長寸を筆頭に、瞬間的な入れ食いタイムも
1/19 日誠丸(鳥羽) ヒラメ 5枚・66〜73cm 65cm以上の良型が5枚以上、少人数精鋭で好調
1/25 日誠丸(鳥羽) ヒラメ 3枚・65〜91cm 91cm・8kg超の特大が上がる大当たりの一日
2/18 日誠丸(鳥羽) ヒラメ 2枚・68〜83cm 83cmと68cmの良型に、良型の青物も交じった

※ 2025 年 9 月〜2026 年 2 月の日誠丸の釣果報告より抜粋。

港をまたいでも同じ動き ─ 国崎の功成丸

国崎功成丸は釣れた魚種を中心に報告する船で、 匹数までは公表していないが、名前の挙がり方を数えると日誠丸とそっくり同じ動きが出てくる。 9〜10 月はマダイが 52 回の出船中 32 回(およそ 6 割)で報告されたのに対し、 11 月〜2 月は 83 回の出船中59 回(およそ 7 割)でヒラメの名前が挙がった。 マダイの報告は同じ期間でわずか 12 回にとどまっている。

日誠丸(鳥羽)と功成丸(国崎)を 合わせると、11 月〜2 月の 181 回の出船報告のうち 100 回でヒラメが報告された一方、マダイは 20 回にとどまる。 港も船宿も違う 2 隻で同じ交代劇が起きているということは、伊勢志摩全体で潮や水温が マダイからヒラメへと切り替わっていると見てよさそうだ。

伊勢志摩の冬、二枚看板の見分け方
  • 9〜10月はマダイが主役。紅葉のように色づいた個体が多く「紅葉真鯛」と呼ばれる
  • 11月は入れ替わりの月。マダイとヒラメがほぼ同じ頻度で報告される
  • 12〜2月はヒラメが主役。「寒ビラメ」と呼ばれ、60cm台後半〜90cm超の大型も珍しくない
  • 鳥羽(日誠丸)・国崎(功成丸)と港をまたいで同じ動きが確認できる
  • 2 月末には日誠丸の報告に「春の昇りブリ」の記述も現れ、次のシーズンへの入り口が見え始める

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