船から狙うシロギス
─ 片テンビン仕掛けの基本と、
横浜・川崎・羽田で
違う釣り場

東京湾の数釣りといえばシロギス。初夏〜秋は1日150匹オーバーも珍しくない、 ファミリーから上級者まで万人向けの釣り物だ。 仕掛けは 片テンビン+短ハリス2本針 という極めてシンプルな構成。 ただ、東京湾内でも横浜・川崎・葛西・羽田と港が分かれていて、 攻める釣り場(木更津沖・中ノ瀬・富津沖)と1日の数のスケールが結構違う。 本ガイドではシロギス釣りの基本と、東京湾の港ごとの違いをまとめる。

仕掛けは「片テンビン+短ハリス2本針」

船キスのスタンダードは 片テンビン25cm に フロロ1号前後の短ハリス35〜50cmを2本ぶら下げる形。 オモリは25〜30号で、ハリスを底に這わせて誘う。 餌は 青イソメ が定番で、ジャリメを使う船宿もある。

項目標準セッティング
竿船キス専用 1.5〜1.8m、オモリ負荷30号
リール小型両軸(手返しが命なのでカウンター付き推奨)
道糸PE 0.8〜1号
テンビン片テンビン 25cm前後
オモリ25〜30号(船宿指定が多い)
ハリスフロロ 1〜1.5号、35〜50cm、2本針
競技キス針7〜8号 もしくは流線7号
青イソメ(船宿支給)

テンビン仕掛けの基本は テンビン仕掛けの解説 も参照。

基本の狙い方は「底を這わせて、聞き上げる」

  1. 仕掛けを真下に落とし、 着底直後に糸ふけを取る
  2. そのまま2〜3秒待つ。最初のアタリはここで出やすい
  3. 反応がなければ竿先を 20〜30cmゆっくり持ち上げて、再着底
  4. 2〜3回繰り返してアタリがなければ、餌を確認するために回収

シロギスは 「聞き上げ」 と呼ばれる、ゆっくり持ち上げてフォールさせる 小さな誘いに反応する。アタリは「ブルブル」と明快で、合わせは即で良い。 1尾掛かったらすぐに上げず、 追い食い を5秒待つ。 2本針に2尾掛けるダブルを連発できるのが、東京湾シロギスのご褒美だ。

手返しの早さで釣果が大きく変わる。 仕掛け回収→針外し→餌チェック→投入 の1サイクルを30秒以内で こなせると、1日150匹級が見えてくる。

東京湾の港ごとの違い

数釣りの本場
横浜
本牧・新山下

東京湾シロギスの圧倒的トップ。木更津沖の砂地を縦横に攻める。 長崎屋(横浜)が 直近で平均74匹・最大163匹と突出した数字を出している。 ホームが横浜なので湾奥組には距離があるが、釣果重視ならまずここ。

数も型も
羽田・葛西
湾奥の数船

湾奥の主要シロギス船。 かめだや(羽田)が 最大129匹、第二泉水(葛西)が 平均55匹・最大123匹と、横浜に次ぐ数字。 湾奥なら出船時間が遅め(7〜7時半)の船もあり、朝が苦手な人にも優しい。

本数より気軽さ
川崎
川崎大師・大師河原

東京湾シロギスの「中位」グループ。 つり幸(川崎)・ 中山丸(川崎)が代表。 平均30〜40匹で、初めての人とのキス釣りデビューに無難な選択肢。 駅からのアクセスも良い。

湘南の浅場
相模湾湘南
茅ヶ崎・平塚

シロギス専門便は少なく、 LT五目便 でアジ・カワハギと一緒に楽しむ形が中心。 水深20〜30mの平場、サイズは20cm前後。 東京湾のスケール感には届かないが、五目で1日遊べる手軽さがある。

主戦場 水深 1日の数イメージ 性格
横浜木更津沖の砂地15〜25m50〜150匹釣果最優先
羽田・葛西中ノ瀬・木更津沖15〜25m40〜120匹湾奥アクセス良
川崎木更津沖・富津沖15〜25m30〜80匹初心者向き
金沢八景中ノ瀬・浦賀沖15〜30m20〜70匹湾内の中堅
相模湾湘南茅ヶ崎沖の平場20〜30m10〜30匹五目で気軽に

サイズと味の話

  • 15cm前後の小ぶり「ピンギス」 ─ 数で釣れる主役。 天ぷら ならこのサイズが最適
  • 20cm前後 ─ 釣果の中央値。背越し刺身・南蛮漬けでも美味い
  • 25cm超の「ヒジタタキ」 ─ 良型。釣れると盛り上がる。塩焼き・骨せんべいに

シロギスは クセのない上品な白身 で、家族受けが抜群。 とにかく天ぷらで、というのが王道の楽しみ方。 50匹釣れれば1家族で2日は楽しめる、コスパ最強の釣り物だ。

季節とベストタイミング

ピークは 6月〜10月。 水温が18℃を超えてくる6月に活性が上がり、夏〜初秋は1日200匹台の自己記録更新月。 晩秋(11月)まで楽しめるが、12月に入ると深場(30m超)に落ちて専門度が上がる。 冬は休む船も多く、シーズンは大まかに 5月後半〜11月中旬

2026年は前年比2倍超ペースで好調。船宿別の比較は 「東京湾シロギスは中ノ瀬が熱い」 にまとめている。

2026年初夏の動き

直近2週間でシロギス便は 67出船・15船宿、平均38匹・最大163匹。 昨年同期比でほぼ2倍ペースで、長崎屋(横浜)が突出する形に かめだや第二泉水が ぴたりと続く構図。木更津沖の砂地が当たり場で、6月の本格期に向けてさらに上向く見通し。

詳しい船宿別の比較は シロギスの最新釣果 を参照。

予約と装備

  • 予約:人気船は週末2〜3週前で埋まる。半日便なら朝・午後の選択肢あり。
  • レンタル:竿・リール一式・餌込みで2,000〜3,000円。家族連れでも手ぶらでOK。
  • 服装:夏は日焼け対策(アームカバー・首ガード・帽子)を最優先。船酔いが心配なら出船45分前にアネロン。
  • クーラー:20Lクラスで十分。氷もしくは冷凍ペットボトルで。

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