船から狙うアナゴ
─ 東京湾の夜釣りテンビン仕掛けと、
川崎・羽田・横浜の違い
初夏の東京湾の風物詩、 夜アナゴ。 15〜16時に出船して21時頃に帰港する 「半夜便」 で、 日没後の暗くなったタイミングから群れが寄ってきて2〜3時間が勝負の短期決戦。 仕掛けは 片テンビン+短ハリス2本針 というシンプルな構成、 餌は アオイソメ・サバ切り身 で、子供連れにも勧めやすい釣り物だ。 本ガイドではアナゴ釣りの基本と、川崎・羽田・横浜・金沢八景の主戦場の違いをまとめる。
仕掛けは「片テンビン+ウナギ針2本針」
東京湾の夜アナゴは 片テンビン20cm の先に フロロ3〜4号のハリスを 30〜50cm、針は ウナギ針11〜12号 を 2本付ける。オモリは30〜40号で、底ベタで使う。 針掛けされたアナゴは 体をぐるぐる巻きつけて ハリスを絡めてくるので、 ハリスは短く、 「ヨリモドシ」(スイベル)必須。
| 項目 | 標準セッティング |
|---|---|
| 竿 | LT船竿 1.5〜1.8m、オモリ負荷30号 |
| リール | 小型両軸(カウンター付き) |
| 道糸 | PE 2号 |
| テンビン | 片テンビン 20cm |
| オモリ | 30〜40号(船宿指定) |
| ハリス | フロロ 3〜4号、30〜50cm、2本針 |
| 針 | ウナギ針11〜12号、もしくは丸セイゴ15号 |
| 餌 | アオイソメ・サンマ切り身・サバ切り身(船宿支給) |
| その他 | 鈴 or ヘッドライト・LED穂先ライト 必須 |
テンビン仕掛けの基本は テンビン仕掛けの解説 も参照。
基本の狙い方は「底ベタで叩き、聞く」
- 仕掛けを底まで落とし、 オモリを底に着けて糸ふけを取る
- 竿先を 小さく10〜15cm持ち上げて落とす 誘いを2〜3回
- そのまま静止して、穂先の 「コツコツ」 を待つ
- 明確なアタリが出たら 少し送り込んで、ゆっくり大きく合わせる
- 巻き上げは 止めずに一定速。止めるとアナゴが絡みつく
アナゴ釣りの肝は 「日没のタイミング」 と 「巻き上げ」。 15〜16時に出船して、明るいうちは「練習タイム」のような状態。 本格的に食い始めるのは 日没後30〜60分 で、そこから2〜3時間がゴールデンタイム。 この時間に手返しよくこなせるかで釣果が決まる。
巻き上げ時にテンションを抜くと、アナゴは 体を回転させてハリスをぐるぐる絡め、 最悪は親子サルカンから切れる。 「巻き上げは止めない」「掛けたら一気に上げる」 がアナゴ釣りの2大鉄則。
エリアごとの違い
大師河原・川崎大師
関東の夜アナゴで出船数が圧倒的に多いエリア。 中山丸(川崎)が 直近で19便平均17本・最大61本、 つり幸(川崎)も 14便平均16本・最大69本と数字を出す。 木更津沖の砂泥底(水深15〜25m)が主戦場で、駅からのアクセスも良好。
羽田空港隣接
かみや(羽田)が 平均18本・最大39本と健闘。 羽田発の湾奥船は、川崎より少し沖の中ノ瀬寄りまで足を伸ばすことが多く、 30〜40cmの良型混じり が期待値。 駅からの距離は川崎並みに近い。
新山下・本牧
一之瀬丸(横浜)が 3便平均9本・最大26本。 出船数では川崎・羽田に譲るが、 夕方〜夜の3時間半便 という 短時間メニューを出すなど、初心者・家族連れにも対応した運営が特徴。
野島・八景島
八景沖・浦賀水道近辺の浅場で狙う形。 出船数は少なめだが、 湾の入口寄り の砂泥底で、 他エリアより少し大きめのアナゴが混じる場面も。 春の解禁直後は八景発のスポット便も出る。
| 港 | 主戦場 | 水深 | 1日の数イメージ | 性格 |
|---|---|---|---|---|
| 川崎 | 木更津沖 | 15〜25m | 15〜40本 | 本場・出船最多 |
| 羽田 | 木更津沖・中ノ瀬 | 15〜25m | 15〜40本 | 湾奥・良型混じり |
| 横浜 | 横浜沖・木更津沖 | 15〜25m | 5〜25本 | 短時間便あり |
| 金沢八景 | 八景沖・浦賀水道 | 15〜25m | 5〜20本 | 湾の入口 |
サイズと味の話
- 20〜30cmの小〜中型「メソ」 ─ 数で釣れるサイズ。 天ぷら ならこのサイズが至高
- 30〜40cmのレギュラー ─ 釣果の中央値。 白焼き・蒲焼き の最適サイズ
- 40〜50cmの良型「ボッカ」 ─ 江戸前寿司の 「煮アナゴ」 はこのサイズで作る
- 50cm超の大型 ─ 稀に出る大物。骨切りをして塩焼き・かば焼きが派手に美味い
アナゴは 「江戸前」 の代名詞。 東京湾木更津沖のアナゴは古くから江戸前寿司の煮アナゴの主役で、 柔らかさと甘さ が際立つ。 家庭で楽しむなら、釣ったその日に 白焼き にして、わさび醤油で食べるのが最高峰。 天ぷらにすると油の質を選ばないので、家庭調理派にも勧めやすい。
※ アナゴはヌメリが強いので、釣った直後に 新聞紙で包んで氷締め にすると 処理が楽になる。船宿によっては船上で 「目打ち&下処理」 を 手伝ってくれるところもある。
季節とベストタイミング
ピークは 5〜8月。 4月後半に解禁・始動し、5月に入って本格化。6〜7月の梅雨明け前後が数・型ともに最盛期で、 8月いっぱいまで好調が続く。 9月以降は深場(25m〜)に落ちて、便数は減るものの良型期待値は上がる。 冬(12〜3月)は休む船宿がほとんどで、 「春の解禁を待つ」 釣り物だ。
2026年の好調ぶりは 「2026年、東京湾の夜アナゴが当たり年」 にまとめている(前年比2.3倍ペースの分析)。
2026年初夏の動き (2026-05-24時点)
直近2週間でアナゴ便は 40出船・4船宿、平均16本・最大69本。 2026年は前年比2倍以上の好調ペースで、 つり幸(川崎)が 最大69本という単発の爆発、 中山丸(川崎)も 平均17本・最大61本と安定。 木更津沖の砂泥底に群れがしっかり入っており、6月の本格期に向けてさらに上向く見通し。
詳しい船宿別の比較は アナゴの最新釣果 を参照。
予約と装備
- 予約:6〜7月の週末は早めに。半夜便なので仕事終わりにも行きやすく、サラリーマン勢の予約が多い。
- レンタル:竿・リール・餌・LEDライトまで含めて2,500〜3,500円でセット対応する船が多い。手ぶらで行ける数少ない夜釣り。
- 必須装備:ヌメリ対策の 厚手のタオル、 ヘッドライト(明るいもの)、 ハサミ(ハリス切り用)。
- クーラー:20Lで十分。氷多めで持ち帰る。50cm級が混じる日のために少し大きめでも。
- 夜寒対策:5月でも海上は冷える。 薄手のジャケット 必携。
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